駐車場オーナーになるための知識!儲けるコツ、賃貸経営と比較、注意点も紹介

駐車場のオーナーになるための基礎知識を解説します。駐車場オーナーになるメリット・デメリット、儲けるためのコツや注意点等も紹介します。また、他の土地活用とも比較していき、駐車場オーナーになりたい人にきっかけとなる記事となっています。

駐車場オーナーになるための知識!儲けるコツ、賃貸経営と比較、注意点も紹介のイメージ

目次

  1. 1駐車場オーナーとその他の土地活用を比較
  2. 2駐車場オーナーの種類
  3. 3駐車場オーナーになるメリット・デメリット
  4. 4駐車場オーナーが個人経営で儲けるためのコツ
  5. 5駐車場オーナーには運営の委託もおすすめ
  6. 6駐車場オーナーになる際の注意点
  7. 7まとめ

駐車場オーナーとその他の土地活用を比較

実家が空き家になり住む予定がない。このような場合に実家をどうするか?迷います。そのまま残しても空き家の管理は出来ず朽ちるだけです。固定資産税などの税金の負担もあり、毎年の維持費だけでも負担が掛かります。ではいっそのこと、実家を取り壊し空き地にして土地活用してみるのはいかがしょうか。

売却するのも一つの手段ですが、せっかく生まれ育った土地を、そう簡単には手放したくはありません。土地活用であれば、いつかその土地に戻ってこれるチャンスもあるわけです。さまざまな土地活用の中で、一番身近でオーソソックスで初期費用が掛からない、駐車場オーナーがおすすめです。

この記事では、駐車場オーナーに興味がある人、これから駐車場オーナーになる人のために、駐車場経営の基礎知識と儲けるコツなどを解説します。更に、賃貸住宅経営など他の土地活用との比較、駐車場オーナーになるときの注意点なども紹介します。まずは、駐車場と他の土地活用を比較していきます。

①駐車場オーナー

土地活用でまず思い浮かぶのが、駐車場経営です。駐車場経営には、月極駐車場やコインパーキングがあります。月極駐車場の場合、駐車場オーナーは、駐車区画を貸し出し毎月賃料収入を得ています。コインパーキングの場合は、時間制にて駐車場区画を貸し出し賃料収入を得ています。

尚、駐車場を開設するには、まず設置工事が必要です。月極駐車場であれば、規模感にもよりますが、2.3日程度で完了します。コインパーキングであれば1週間程度で完了です。工事期間が短く、即経営開始できるのが魅力です。

尚、経営方式は自己経営方式か管理委託方式があります。自己経営方式の場合には、経営に関わる集客・契約・維持管理など全てを行いますが、管理委託方式の場合には集客・契約・維持管理を管理会社に委託できます。委託料は毎月掛かりますが、駐車場オーナーとしては面倒な手続きがなく手間が掛かりません。

土地一括借り上げ方式の場合には、運営会社に土地を丸ごと貸すのみとなります。よって、駐車場オーナーは、毎月安定的に地代収入を得ることができます。

 

②賃貸住宅オーナー

賃貸住宅オーナーとは、所有地にアパートやマンションなど集合住宅を建設し、賃借人に部屋を貸すことで毎月の賃料収入を得て経営しています。賃貸住宅オーナーには、アパートオーナー、マンションオーナー、戸建て賃貸オーナー、賃貸併用住宅のオーナーなどがあります。

賃貸住宅オーナーなるためには、建物を建設できる纏まった整形地と、多額の初期費用が必要です。また、新築の場合工事契約から着工、引き渡し、経営開始までには、長期の日数を要することから、その間の土地の維持費も必要になります。

賃貸住宅のメリットは、固定資産税の宅地評価による軽減や、損益通算、建物等の減価償却にて節税対策になることです。また、賃貸住宅は賃借人が長期間利用することが多く、満室状態が続けば経営が安定することや、住戸をたくさん作ることで収益性も高い経営となっています。

 

③トランクルームオーナー

トランクルームオーナーは、所有地にトランクルームを設置し、賃借人にトランクルームを貸し出すことで毎月賃料収入を得て経営しています。トランクルームには、屋内型と屋外型があり、経営方式は主に土地一括借り上げ方式か管理委託方式です。

屋外型のトランクルームは、コンテナを野ざらしで設置するのが一般的です。しかし、コンテナ自体は頑丈且つ雨風に強いので、メンテナンスの必要があまりなく、管理自体は比較的簡単です。よって、トランクルームオーナーは、コンテナのメンテナンスなどの維持管理費があまり掛かりません。また、トランクルーム自体も一度賃借人がつけば、長期間使用するケースが多いので収益は安定します。

トランクルームのデメリットは、宅地ではないので固定資産税等の減免がないことや、近年では参入数が多くなっており、競合も多いことです。運営会社も多くあるので、徐々に身近になりつつある土地活用です。

④コインランドリーオーナー

コインランドリーオーナーは、市街地にコインランドリーを設置し、洗濯機や乾燥機の利用料で経営しています。コインランドリーには、洗濯機や乾燥機など設備機器が多く、店舗設置の費用が掛かるので、初期費用が掛かります。

また、場所代として物件の賃料も掛かったり、設備機器のメンテナンス等も必要なので、毎月の維持管理費も掛かります。コインランドリーのメリットは、無人でも経営が成り立つので人件費が掛からないことと、固定客がつけば安定的に収益を上げられることです。また、最近では働く女性も増えコインランドリー利用者が増えています。

デメリットは、コインランドリー自体が地域に馴染むまで時間が掛かることです。固定客がつくには時間が掛かるので、暫くは収益が上がりづらいことがあります。また、洗濯機などの機器の故障があった場合に、修理や交換にやはり費用が掛かること、水道・電気・ガスを使うので光熱費が高額になることです。

⑤太陽光発電オーナー

太陽光発電オーナーは、田舎など太陽を遮るものがない広大な土地にソーラーパネルを設置し、太陽光にて発電した電気を売電し、経営します。太陽光発電には、大量のソーラーパネルや発電装置・送電装置が必要なため、初期投資は高額です。

太陽光発電のメリットは、設置工事に自治体の補助金があることや、ソーラーパネル自体が下落しているので、設置工事費用を以前よりも安価にできることです。デメリットは、メンテナンス費用が掛かることや、天候により発電量が左右されるので収益は安定しづらいことです。

また、国が定める売電価格も下がっているので、将来的な収益見込みを立てにくいことがあります。

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駐車場オーナーの種類

ここでは、駐車場オーナーの種類について解説します。

月極駐車場オーナー

月極駐車場のオーナーは、特定の利用者に駐車区画を月単位で貸出し、その賃料収入で経営しています。月極駐車場の特徴は、駐車区画を何台設置できるかで、毎月の最大収入額はおのずと決まることです。更に、コインパーキングに比べて設備機器の設置は少なく、工事も短期間で完了するので、経営開始までが早いことです。

また、月極駐車場は将来的に土地の転用がしやすい土地活用です。仮に、5年後にアパート建設予定である場合、土地をただ寝かせておくのは勿体ないと思ったときに、一時的に駐車場オーナーができます。駐車場は借地借家法の対象外になるので、仮に駐車場を辞めたい場合には、閉鎖する日の1か月前までの賃借人への通知で済みます。

このように、参入も容易で閉鎖するにも苦労がない月極駐車場は、一時的な土地活用には最適な手段です。もちろん長期で行えば、安定的に収入を得ることもできます。

月極駐車場オーナーの収益シミュレーション

ここでは、月極駐車場の収益シミュレーションを紹介します。

(例)10台収容の駐車場、賃料:10,000円/月、管理費:賃料の5%、年間の固定資産税等20万円の場合の、年間収益はいくらか?

稼働率100%の場合
10(台)×10,000(円)×12(か月)×0.95-200,000(円)=940,000円

稼働率80%の場合
10(台)×10,000(円)×12(か月)×0.8-200,000(円)=760,000円

これらの不動産所得に対し、所得税など税金が掛かることになります

コインパーキングオーナー

コインパーキングオーナーは、管理委託方式の場合、コインパーキング経営に必要な設備機器(ロック板、精算機、敷地内照明、フェンスなど)を購入し、設置工事を施します。また、大手運営会社で導入されている土地一括借り上げ方式では、土地を貸すだけになり、土地オーナーの初期費用はなく経営に関わることはありません

管理委託方式の場合、賃料収入は全てコインパーキングオーナーのものとなります。月極駐車場では駐車できる台数で、収入の最大値は決まっていましたが、コインパーキングは車の出入りにより収入が大きく変わります。尚、設備機器が多いので経年劣化による交換、設備機器の破損等による修理費用など、メンテナンス費用は掛かります。

土地一括借り上げ方式の場合には、コインパーキングの稼働率に関係なく、運営会社より一定の地代が毎月駐車場オーナーに支払われます。収入自体は安定していますが、収益性は高くありません。

コインパーキングは、店舗等が多く集まる繁華街や総合病院や役所の傍など、買い物や通院での一時利用者向けに設置されます。また月極駐車場同様、土地の転用がしやすいのも特徴です。

コインパーキングオーナーの収益シミュレーション

ここでは、コインパーキングオーナーの収益シミュレーションを紹介します。

(例)10台収容のコインパーキング、賃料:500円/時間、管理費:賃料の5%、固定資産税:50万円/年、の場合の年間収益はいくらか?

稼働率50%の場合
10(台)×500(円)×24(時間)×365(日)×50%×0.95%=20,805,000円

稼働率30%の場合
10(台)×500(円)×24(時間)×365(日)×30%×0.95%=12,483,000円

これらの不動産所得に対し、所得税など税金が掛かることになります
 

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駐車場オーナーになるメリット・デメリット

ここでは、駐車場オーナーになるメリット・デメリットについて解説します。

駐車場オーナーのメリット

駐車場オーナーになるメリットは、主に下記3つになります。

①初期投資を抑えてオーナーになれる

まず、駐車場は初期投資を抑えてオーナーになることができます。手持ち資金が少ない、初期投資を抑えてオーナーになりたい人には最適です。また、初期投資が少ないのでリスクが低く、失敗しても損失が少ないのもメリットです。

②住宅に不向きの狭小地や変形地でも開始できる

次に、住宅建設には不向きな狭小地や変形地でも開始できることです。駐車場と同じく身近でオーソドックスな土地活用であるアパートやマンションは、整形地や土地の広さが必要です。よって、土地活用に制約がありどこでもできるわけではありません。

しかし、駐車場は土地の制約が少なく、比較的柔軟に土地活用できるのも特徴です。都市部においては、纏まった整形地は少なく、中途半端な変形地・狭小地はよくあります。このような建物を建設しにくい立地に、設置できるのが駐車場です。

駐車場の車室は、概ね幅2.5m×奥行6.0mが必要です。2台分のスペース(5m×6m=30㎡〔=約9坪〕)が確保でき、接面道路から駐車しやすい立地であれば、駐車場オーナーは可能です。

③短期間で経営を開始できる

次に、駐車場は短期間で経営を開始できます。他の土地活用に比べて圧倒的に準備期間が短いので、工事期間中につき、土地の維持費のみ掛かる期間は、ほぼないのです。したがって、経営を即開始したい場合に駐車場オーナーはおすすめです。

④オーナーを辞める際も撤退しやすい

最後に、オーナーを辞める際も撤退しやすいことです。コインパーキングであれば、駐車場を閉鎖するだけ、月極駐車場であれば1か月前の賃借人への通知のみで、解約可能です。アパートやマンションであれば、賃借人を立ち退きさせる際に、弁護士を立てて立ち退きを依頼したり、立ち退き料を支払ったり、これらの交渉には時間と労力を要します。

しかし、駐車場はアパート等のような面倒な手続きはないので、経営自体を辞めることに時間と労力は掛からず容易です。このように駐車場オーナーの意向が通りやすいのと、他の土地活用にも転用しやすいことが、駐車場オーナーが人気である理由です。

駐車場オーナーのデメリット

メリットの次は、当然にあるデメリットです。駐車場オーナーも良いことばかりではありません。ここでは、デメリットについて2つ紹介します。

①賃貸住宅オーナーよりも税負担が大きい

まずは、賃貸住宅オーナーよりも税負担が大きいことです。特に違うのは固定資産税・都市計画税です。アパートやマンションなどは宅地となるので、固定資産税評価の減免があり、およそ1/6になっています。しかし、駐車場は宅地ではないので、固定資産税等の減免はありません。

よって、宅地から駐車場にすることで、固定資産税等の金額が跳ね上がるので要注意です。月極駐車場や、コインパーキングの土地一括借り上げ式などは、収益性が特に低い経営となります。よって、固定資産税などの固定費を差し引いても、利益が出るような賃料設定にする必要があります。

②土地の利用効率が悪くなりやすい

次に、土地の利用効率が悪くなりやすいことです。一般的に駐車場は平面のみの活用となるので、アパート等に比べて土地の利用効率は悪くなります。特に、月極駐車場は土地の利用効率と収益性が低いのがデメリットです。

尚、このデメリットを解消する方法が自走式の立体駐車場です。この場合、プレハブ若しくは鉄骨等で駐車場を設置するので、初期費用は掛かりますが、駐車区画を増やすことができます。また、コインパーキングの管理委託方式であれば収益性が高いので、初期費用を回収しやすくなります。土地利用効率の悪さを解消し且つ収益をもっと上げたい場合にはおすすめです。

駐車場オーナーが個人経営で儲けるためのコツ

ここでは、駐車場オーナーが個人経営で儲けるためのコツついて、解説していきます。

オープン時に行うべきこと

まずは、駐車場オーナーとしてオープン時に行うべきを下記に挙げてみました。
 

  1. 土地の整地工事
  2. 駐車場に必要な機器の設置工事
  3. 賃料の設定(月額賃料、時間制料金)
  4. 賃借人の募集(月極駐車場のみ)
  5. 駐車場オープンの告知
  6. 賃借人との契約(月極駐車場のみ)

まずは、駐車場設置のために土地を整地します。敷地内に建物がある場合は、解体業者を手配し更地にします。月極駐車場の場合は、コストを抑えるために砂利敷きが多く、コインパーキングの場合には設備機器設置のため、アスファルト舗装が殆どです。コンクリート舗装はコストが高いので、採用されることはほとんどありません。

また、接面道路と駐車場敷地に段差がある場合、切り下げ工事が必要です。工事の許可は、地方自治体への申請が必要で、市役所等にある専用の窓口に相談します。

次に、駐車場に必要な設備機器の設置工事をします。月極駐車場の場合には、車止め、敷地境界にフェンス、区画線のロープ張り若しくは区画線のライン引き、駐車番号の設置などです。コインパーキングでは、精算機、車止め、ロック板(ロック板のない駐車場もある)、照明、防犯カメラなどです。機器設置工事は、早ければ2,3日程度で完了します。

次に、賃料設定です。賃料設定は、事前に周辺相場や競合駐車場の料金設定などを調査し、設定します。賃料が決まったら看板を設置します。コインパーキングの場合は、オープン記念で相場より安くすることはよくあります。

次は、いよいよ賃借人の募集です(月極のみ)。賃借人の募集は個人で行うか、不動産会社に委託します。個人で行えることは、駐車場敷地に看板やのぼりを設置し募集する、若しくは駐車場検索サイトに掲載依頼をすることです。

不動産会社に委託すると、店頭での告知や駐車場希望者への紹介、自社ホームページでの掲載ができます。尚、不動産会社には委託料を支払います。委託料には、賃借人の募集の他に契約、解約、賃料徴収、維持管理も含みます。

次は、駐車場オープンの告知です。コインパーキングの場合、駐車場敷地内で看板等にてオープン告知を行います。他には、近隣店舗や病院等へ出向き、オープンの告知を行うことで、提携駐車場として使用してもらえるように営業する方法もあります。

最後に、賃借人との契約です。契約するには、賃貸契約書が必要になります。自己経営の場合には、これらの書類を駐車場オーナーが用意します。不動産会社に委託している場合は、全ての手続きを委託できます。







 

オープン後も継続的に行うべきこと

次に、駐車場オーナーがオープン後も継続的に行うべきことについてです。オープン後も、綺麗で利用しやすい駐車場を維持することや、設備機器のメンテナンスが必要になります。

 

  1. 周辺競合駐車場等の調査
  2. 清掃等の維持管理
  3. 賃料徴収
  4. 設備機器のメンテナンス
  5. 事故やトラブルの対応

まずは、経営に一番重要な周辺調査です。近隣の新規駐車場オープン情報、近隣の店舗・病院の新規オープン情報・閉店情報、競合駐車場の値下げ情報(料金改定情報)などです。これらの情報を常に掴み、料金設定を柔軟に見直し、稼働率が落ちないようにします。

次は、駐車場敷地内の維持管理です。維持管理として行うのは、ゴミ拾い・雑草等の草取りです。また、舗装等にひび割れや穴が開いていれば簡易的に補修します。他には、不正駐車の車両がないか、粗大ごみが放置されていないか、設備機器が壊されていないかなど、敷地内に異常がないかも確認します。

次に、賃料の徴収です。月極駐車場の場合は、振込みが殆どです。したがって、毎月の賃料振込みのチェックをします。未納がある場合には、督促状を送り振込みの催促をします。コインパーキングの場合には、定期巡回の際に精算機内のお金を回収します。

次に、設備機器のメンテナンスです。月極駐車場には設備機器がないので、メンテナンスの必要は殆どありませんが、コインパーキングは定期的なメンテナンスが必要です。設備機器は屋外に設置してあるので、高温多湿で雨ざらしであったりと設置環境は過酷です。

したがって、設備機器の劣化は激しく、もし故障したまま放置していれば稼働率に影響し収益も下がります。したがって、設備機器のメンテナンスは定期的に行い、修理や使用期間が10年超えた場合の交換などが必要です。

最後に、駐車場内で起きる事故やトラブル対応です。駐車場は24時間稼働しており、いつトラブルや事故が起きるかわかりません。不正駐車や接触事故等による利用者同士のトラブル、悪戯による破損などです。管理委託方式の場合には、これらの事象は管理会社が対応しますが、近隣等に迷惑を掛けたときは、駐車場オーナーが謝罪の挨拶をすることがあります。

駐車場オーナーには運営の委託もおすすめ

ここでは、駐車場オーナーには運営の委託もおすすめについて解説します。

運営会社に委託するメリット

駐車場の経営を運営会社に任せるメリットは、主に下記になります。
 

  • 手間が掛からない
  • 駐車場のプロが運営をサポートすることによる安心感
  • 事故やトラブル発生時に迅速に対応できる


まずは、駐車場オーナーにとって手間が掛からないことが一番のメリットです。駐車場経営で手間なのは、賃借人の募集、契約、解約、賃料回収、敷地内の清掃、機器設備のメンテナンス、経営戦略の作成などです。これら業務を委託することができるのです。

次に、駐車場運営のプロがサポートする安心感です。開設前の事前調査から賃料の提案・設定、稼働率が落ちた場合の対策、今後の駐車場運営の対策など、運営会社には駐車場運営のノウハウが多くあります。仮に、自己経営方式で行うと、このような運営ノウハウがないことの方が多いでしょう。よって、失敗するリスクも高くなってしまうのです。

最後に、事故やトラブルが起きた時に迅速に対応してもらえることです。仮に、接触事故や利用者同士のトラブルが起きてしまった場合、素人で対応することは難しいのです。このようなときに運営会社に委託していれば、初期対応から現場への急行、現場での対応まで迅速に行うことができます。

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運営会社に委託した場合のオープンまでの流れ

では、運営会社に委託した場合のオープンまでの流れはどのようになるのでしょうか?
 

  1. 運営会社に問い合わせ
  2. 現地訪問、調査
  3. 土地の分析・試算、駐車レイアウトの作成
  4. 提案
  5. 契約
  6. 設置工事
  7. 駐車場オープン

まずは、運営会社に電話かメールにて問い合わせします。その際に、必要な情報(立地の情報など)を提供します。それを元に、運営会社が実際の現地を訪問し、土地の調査、周辺環境の調査、競合等の調査など簡単な市場調査をします。

次は、運営会社による土地の分析や試算になります。駐車場として需要が見込める立地か、需要による収支の見込みなどをシミュレーションし、事業性の可否を審査します。また、駐車区画が何台とれるかなど、駐車レイアウトも検討します。

運営会社による分析や試算が終われば、駐車場オーナーに提案を行います。運営会社の提案を駐車場オーナーが受け入れれば、いよいよ契約です。契約が完了すれば、工事着工となるのです。工事期間は、月極駐車場であれば2.3日、コインパーキングであれば1週間程度です。

設置工事が完了すれば、駐車場オープンとなります。

運営会社に委託した駐車場オーナーの口コミ

これまで、運営会社に委託した駐車場オーナーは多くいます。ここでは、駐車場オーナーの口コミを紹介します。

私がタイムズ駐車場のオーナーになったのは、将来予想される相続問題に対応するためでした。アパート経営では建築費用の他に、借家人の募集に時間を要し、相続の時には改めて立ち退きが必要になります。一方、店舗建築などでは、営業権の問題が発生するなどのリスクも予想されます。
そんな中、土地活用の方法として考えたのが時間貸駐車場でした。自分自身で更地に募集看板を立て、事業者を募ったところ、タイムズを含め10社程から手が挙がりました。その中からタイムズを選んだ決め手は、業界トップの安心感と営業担当者の人柄、そして何よりスピーディーな対応力でした。賃料や条件面で不安に感じていることや知りたいことにすぐに答えてくれたため、とても助かりました。最大で4ヶ所の土地をタイムズに貸し出していたこともありますが、相続のためにいくつかの駐車場の契約を解除した際も滞りなく手続きを進めていただき、とても安心感がありました。最初の契約から現在までの約20年間で、担当していただいた営業の方は4人になりますが、どの方もとても誠実な方ばかりです。
複数土地を所有していたため様々な形状の土地がありましたが、担当の営業の方に全ての土地を見てもらい、どういった駐車場が適しているかレイアウトを一緒に考えていただきました。駐車場開設も約一週間とスピーディーで、その分賃料も早く受け取ることができます。また他に仕事を持っている人であれば、土地管理に関する煩わしさもないので、自分の仕事に集中できるのも大きなメリットでしょう。約20年間タイムズ駐車場と気持ちよくお付き合いしていますが、この関係は息子にも続けてもらいたいと思っています。

上記は、タイムズに運営を委託した駐車場オーナーの口コミでした。タイムズという業界最大手という安心感と、その安心感を裏切らない担当者の人柄とスピーディ―な対応力が、長年の付き合いに繋がっていたようです。

運営会社に委託することにより、安心感、土地管理や経営など煩わしさがない、迅速な対応力、的確な提案を受けることができます。特に、初めての駐車場オーナーであれば、運営会社に任せるのが安心です。

駐車場オーナーになる際の注意点

ここでは、駐車場オーナーになる際の注意点について4つほど挙げて見ましたので、順に解説していきます。

①駐車場の形態と立地

まずは、駐車場の形態と立地についてです。そもそも、駐車場設置に向いている土地なのかを調査する必要もあります。駐車場に向いている土地とは、主に下記になります。
 

  • 車や人の往来が多い土地
  • 周辺に店舗や病院など集客施設がある
  • マイカー需要が多い住宅地
  • 近隣に駐車場のないアパート・マンションがある
  • 接面道路の幅が十分にあり、車の出し入れがしやすい


上記のような条件が揃っている立地は、駐車場に向いていると言えます。では、駐車場の形態はどのように選定すればよいでしょうか?まず、月極駐車場は一般的に、マイカーの駐車スペースとして活用されるので、住宅街に近い立地や、駐車場がないアパートやマンションが近隣にある場合がよいです。

また、店舗や病院など集客施設が近い場合には、コインパーキングがおすすめです。このような施設は買い物や通院など、一時利用者向けの駐車場となるのでコインパーキングが良く、高稼働率が見込めます。

コインパーキングは、利用者の分析を行うことにより料金設定を柔軟に設定します。仮に、スーパーの近くであれば30分以内の利用者が多いので、駐車料金を10分単位に設定したりなどです。立地もさることながら、その立地のポテンシャルを最大限に活かせる駐車形態の選択と料金設定が重要です。

②保守的な収益予想

次に、保守的な収益予想を立てることです。収益は誰でも高い方が良いに決まっていますが、あまり高く見積もり過ぎても良いことはありません。よって、収益予想は100%の稼働率ではなく、月極駐車場であれば賃借人の入退去があることから、最大でも80%の稼働率で見積もります。

コインパーキングであれば、最大でも30%程度での稼働率で見積もります。つまり保守的な収益予想を立てたとしても、黒字が見込める立地であるかをシミュレーションします。

③実質利回り

保守的な収益予想を考慮した後は、利回りの考え方です。利回りには、表面利回りと実質利回りがあります。駐車場オーナーとしては、幾ら収入があったかが気になることですが、実際は手元に幾ら残っているのかを気にしないといけません。したがって、重要なのは実質利回りの方なのです。

実質利回り=(年間収入-諸経費)÷総投資額×100

駐車場経営には、必ず経費が発生します。その経費分を収入から差し引いた収益ベースで考えることが必要です。
 

④周辺エリアの相場

最後に、周辺エリアのチェックを欠かさず行うことです。駐車場経営は、土地の転用性が容易であることや、誰でも参入しやすい土地活用であるので、近隣に競合ができることがよくあります。仮に、新規オープンの駐車場が、相場より安く料金設定してきたら、徐々に利用者を奪われ稼働率が降下します。

このような新規オープン情報と料金情報を早めに掴んでおけば、事前に対策を講じることができ稼働率の降下を防ぐことができます。このように、周辺エリアの相場など常にチェックを行い、駐車場を安定的に経営していきます。

まとめ

駐車場オーナーは、他の土地活用に比べると参入しやすい分野です。初期費用が安価、経営開始までが早い、土地を転用しやすいなどメリットも多く、手元に土地があるならば駐車場オーナーになりたいと思っている人も多いでしょう。

しかし、駐車場オーナーにもデメリットや注意点も多くあり、また駐車場で儲けるコツもあります。このように駐車場オーナーになるにも、知っておきたい役に立つ知識や経営開始後のノウハウなどは、事前に習得しておきたいところです。駐車場オーナーで失敗しないためには、さまざまな準備が必要です。

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