フラップレス駐車場とは?仕組みや使い方を解説

フラップレス駐車場についての用語解説になります。フラップレスとは、ロック板がないことです。平置きと同様に駐車ができるので利用しやすいのがメリットとなります。この記事では、フラップレス駐車場の仕組み、使い方についても紹介します。

フラップレス駐車場とは?仕組みや使い方を解説のイメージ

目次

  1. 1フラップレス駐車場とは
  2. 2フラップレス駐車場の仕組み
  3. 3フラップレス駐車場のメリット
  4. 4フラップレス駐車場のデメリット
  5. 5フラップレス駐車場の使い方・流れ
  6. 6フラップレス駐車場を導入する際のポイント
  7. 7まとめ

フラップレス駐車場とは

フラップレス駐車場とは、通常のコインパーキングであれば車室ごとに設置されている、ロック板がない駐車場のことです。ロック板がない代わりに、車室後方にナンバープレートを読み取るカメラが設置されています。駐車場の管理は、車室ごとのカメラと敷地内にある防犯カメラで行っています。

フラップレス駐車場は、平置き駐車場と変わらずに駐車ができます。よって、駐車が苦手なドライバーでも気軽に利用できるのです。現在、このようなフラップレス駐車場の設置件数が、徐々に増えてきています。

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フラップレス駐車場の仕組み

まず、フラップレス駐車場の仕組みについて解説します。

フラップレス駐車場は、車室後方のカメラと駐車場の入り口に設置してある監視カメラにて駐車場の管理を行っています。利用方法は、通常のロック板があるコインパーキングと一緒で、空いている区画があれば自由に駐車できます。

駐車利用中は、車室後方のカメラにて車両を感知し、感知している間は料金が課金されていきます。尚、ナンバープレートが破損しているなど、ナンバーが読み取れない車は利用できません。

出庫時には、駐車した車室番号を精算機に入力し、利用時間分の料金を支払います。料金を精算したら、車室後方のカメラポールの画面に「精算済み」と表示され、出庫できるようになります。

尚、精算が済んだはずなのに「課金中」と表示されていたら、間違って他の車室分を精算した可能性があります。このままだと不正出庫扱いになるので、もう一度正しい車室番号を入力し精算します。また、ロック板がないことによるうっかりミスで「払い忘れ」がないように、注意します。

このように、利用者にとってフラップレス駐車場を使うことに、特別なことはありません。よって、フラップレス駐車場は、利用方法が変わらずロック板がないことで、メリットが多いのです。

フラップレス駐車場のメリット

ここでは、フラップレス駐車場のメリットについて解説します。

①不正出庫を抑制できる

フラップレス駐車場は、一見不正出庫しやすいように思えます。しかし、駐車した時点でナンバープレートがカメラで読み取られ、敷地内は防犯カメラで撮影されています。また、不正に出庫しようとすると、カメラポールから料金を支払う旨の音声が流れます。また、そもそも画像にて証拠が残ってしまっているので、違反車両と違反者が特定されやすい状況です。

尚、これらのカメラは300万画素とかなり高精細な機器となっており、夜間でもナンバープレートや人の顔が認知できるものとなっています。また、不正出庫した車はデータベースに記録され、再度駐車した場合は、カメラが車両ナンバーを元に以前不正があった車両と検知し、即座に警備会社に連絡が入ります。

このように、フラップレス駐車場は監視体制が万全であるので、心理的な抑制効果が高く、結果不正出庫を抑制できているのです

②入車・出車しやすく利用を促進できる

フラップレス駐車場一番のメリットは、ロック板が車室にないことです。ロック板がないことで、車輪をロック板内に乗り上げる必要がなく、駐車しやすくなっています。また、乗降時にも足元にロック板がないので、つまずくこともなく安全に利用できます

よって、フラップレス駐車場は更なるコインパーキングの利用促進に繋がります。

③フラップに関するメンテナンスが必要ない

コインパーキングでもっとも消耗頻度が高く、故障しやすいのがロック板です。更に、ロック板は料金未払いでの不正出庫にて壊されることも多々あり、メンテナンスや機器の更新費にお金と手間が掛かるのです。

このロック板がないことで、故障のリスクがなくなり、機器更新の費用が掛からなくなり、故障による料金収入の減少リスクがなくなります。よって、フラップレス駐車場はオーナーにとってもメリットが多いのです。

④掃除・雪かきを行いやすい

最後に、掃除や雪かきがしやすいことです。通常ロック板があるコインパーキングで掃除を行う場合、ロック板が地面に設置されているため、落ち葉やゴミなどがロック板の隙間に入ることがあります。このようなゴミは、ほうきなどで取りづらく掃除しにくいのです。

また、大雪の時の雪かきもロック板がない分、断然しやすいです。更に、地面にロック板がないので足元を気にせずに掃除ができるのもメリットです。

他にも、出庫時にロック板が下がっていることを確認しなくてよいことや、車両が傷つく心配がない、などがあります。高級外車のなかには、車高が低い車もあり、コインパーキングに駐車できないこともあるのですが、フラップレスなら車両に接触するロック板がなく安心です。

フラップレス駐車場のデメリット

数多くのメリットがあるフラップレス駐車場ですが、デメリットもあります。ここでは、フラップレス駐車場のデメリットを挙げていきます。
 

  • 管理費用が若干高い
  • 認知度が低い

まず、フラップレス駐車場は敷地内の防犯カメラの他に、車室ごとにカメラが設置されているため、管理コストが通常のロック板があるコインパーキングより、若干高くなっています。尚、設置コストに関しては、ロック板の代わりにカメラが設置されているので、あまり差はありません。

また、フラップレス駐車場自体の認知度が低いことです。ロック板がないことでコインパーキングではなく、月極駐車場なのではと勘違いするケースもあります。認知性が高まれば機器自体の設置台数も増え、設置コストや管理コストが安くなることも考えられます。

フラップレス式は、管理費用が若干高く認知性は現状低いのですが、その後のロック板の故障やメンテンナンスの手間などを考慮すると、オーナーとしてはフラップレス駐車場の方が経営しやすいと言えます。

フラップレス駐車場の使い方・流れ

ここでは、フラップレス駐車場の使い方・流れについて紹介します。

入庫方法・流れ

まずは入庫方法と流れです。
 

  1. 駐車場の敷地内に入り、空いている車室に駐車する
  2. 入庫が完了すると、カメラが駐車を感知し料金の課金が始まります
  3. 駐車完了となるので、車は動かさないようする

入庫時は、ロック板があるコインパーキングと比べて、特に変わりはありません。尚、駐車区画内に停めないとカメラが感知できないことがあるので、駐車区画をはみ出さず且つ車止めまでしっかりと後退します。

出庫方法・流れ

次に、出庫方法と流れです。
 

  1. 駐車した車室番号を精算機に入力し、駐車料金を支払う
  2. カメラポールに「精算済み」と表記されていることを確認する
  3. 車は2分~3分程度で出庫する

注意するのは出庫時です。まず、「払い忘れ」です。フラップレスは料金を精算しなくても出庫ができてしまいます。こうなると不正出庫になってしまうので、気づいた時点で駐車場に戻り管理会社に急いで連絡します。また、精算後は速やかに出庫します。規定時間以上停車していると、新たなに料金が課金され、気づかずに出庫すると不正出庫になり要注意です。

フラップレス駐車場を導入する際のポイント

フラップレス駐車場導入のポイントは、従来のロック板があるコインパーキングを不自由と感じている人がいるエリアに設置することです。例えば、富裕層が多く来そうなお店や病院、レストランなどが近くにあるコインパーキングです。

富裕層が乗車する車は、高級外車が多くその中には車高が低い車や、車自体に傷が付きそうなコインパーキングを敬遠する傾向があります。このようなエリアに、フラップレス駐車場を設置できれば稼働率が見込めます。

また、間口が狭い駐車場や駐車自体がしにくい駐車場です。ただでさえ駐車しにくいのに、更にロック板があることで利用を敬遠してしまいます。フラップレス駐車場であれば、ロック板を気にする必要がないので、幾分楽な気持ちで駐車できます。


 

まとめ

フラップレス駐車場は、ロック板式に比べてメリットが多い駐車場です。設置件数がまだ少ないのですが、認知性や利便性が広まれば、今後は徐々に普及してくるでしょう。尚、利用時は「払い忘れ」がないように注意が必要です。

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