コインパーキング経営で儲けるための知識を伝授!収入例/費用/月極駐車場との比較

街中でよく見かけるコインパーキング。満車になっている表示を見て「コインパーキング経営って儲かるのかな?」と興味を持った方もいるでしょう。そこでこの記事ではコインパーキング経営で儲けるための知識を、月極駐車場との比較を交えながら、わかりやすくお伝えしていきます。

コインパーキング経営で儲けるための知識を伝授!収入例/費用/月極駐車場との比較のイメージ

目次

  1. 1コインパーキング経営の基礎知識
  2. 2コインパーキング経営のメリット/デメリット
  3. 3コインパーキング経営の収入例
  4. 4コインパーキング経営の利回り
  5. 5コインパーキング経営の初期費用
  6. 6コインパーキング経営の維持費/税金
  7. 7コインパーキング経営で儲けるためのコツ
  8. 8コインパーキング経営を自身で行う方法
  9. 9コインパーキング経営を管理委託で行う方法
  10. 10コインパーキング経営に必要な申請/手続き
  11. 11コインパーキング経営でおすすめの資格/知識
  12. 12まとめ

コインパーキング経営の基礎知識

コインパーキング経営の基礎知識

まずはコインパーキング経営とは何なのか、また、コインパーキング経営の現状を理解しましょう。

コインパーキング経営とは

コインパーキング経営とは、駐車場経営の1つです。自分が所有している土地や借地に時間単位で利用できる駐車場を設置し、利用者からの駐車場料金で収入を得る経営方法です。駐車場経営は土地活用の中でも比較的費用や手間が少ないことから人気があります。

コインパーキングは不特定多数の人が利用するため、稼働率を上げることがなによりも重要になります。稼働率を上げるために、良い立地と適正な料金を設定することが、コインパーキング経営成功の秘訣になってきます。
 

月極駐車場経営との比較

もう1つの駐車場経営に、月極駐車場があります。不特定多数の人が利用するコインパーキングに対し、月極駐車場は特定の人と契約をむすび、1ヶ月ごとに駐車場賃料をもらう経営方法です。主に、住宅街など「毎日その場所に駐車場を必要とする人がいる」立地が適しています。

月極駐車場は契約が入れば安定した収入が得られますが、1ヶ月の上限は決まっています。一方、コインパーキングは安定はないものの、稼働率によっては月極駐車場の何倍もの収入を得ることが可能です。
 

その他の土地活用一覧

駐車場経営は土地活用方法の1つですが、他にも下記のような土地活用方法が人気です。
 

  • 賃貸住宅経営
  • 太陽光発電
  • 土地の貸し出し
  • サブリース
  • トランクルーム経営
  • コインランドリー経営
  • 自動販売機や看板の設置

これら全てに共通することは「立地が重要」ということです。また、手間や利益の大きさも異なるので、自分の考えに合った方法を選びましょう。

コインパーキング経営の現状と展望

現在のコインパーキング経営はどのような状況なのでしょうか。一般社団法人「日本パーキングビジネス協会」の調査によると、コインパーキングの数は2007年には35,200カ所でしたが2015年には65,000カ所、約1.8倍にも増えています。

「若者の車離れ」が問題になる中、意外に思う方も多いでしょう。また、これだけ増えると飽和状態になるのではないか?という心配をする方もいるかもしれません。しかし、駐車場経営は短期間の土地活用と決めている方も多くいるため、需要と供給のバランスが成り立っているのです。そのため、車の台数が極端に減少しない限り、コインパーキング経営の将来性は期待できると言えるでしょう

コインパーキング経営のメリット/デメリット

コインパーキング経営のメリット/デメリット

この章では、コインパーキング経営について深堀していきましょう。まずは、メリット・デメリットの確認です。

■コインパーキング経営のメリット
 

  • 稼働率が上がれば収益も上がる(管理委託・自己経営)
  • 違法駐車が少ない

コインパーキング経営は稼働率によって収入が左右されます。稼働率が上がれば、収入も増えるのでやりがいを感じられるでしょう。逆に、稼働率が上がらないと、月極駐車場経営より低い収入になってしまう場合もあります。

また、コインパーキングは入庫ゲートやロック板などの設備が設置されているので、違法駐車などはほぼありません

■コインパーキング経営のデメリット
 
  • 初期費用が月極駐車場より高い(管理委託・自己経営)
  • 稼働率が高くても収入が変わらない(一括借上)

土地の整備のみで開始できる月極駐車場と違い、コインパーキングには機械の設置が必要になります。入庫ゲートやロック板、精算機や看板などを設置しないとならないため、初期費用が多少高くなります

また、一括借上の場合は、毎月一定額の賃料を管理会社から受け取るため、稼働率が高くなっても収入は変わりません。このように、経営方法によりメリット・デメリットも変わってきます。

月極駐車場経営のメリット/デメリットと比較

コインパーキングと月極駐車場でメリット・デメリットを比較してみましょう。比較することで、より理解が深くなります。

まず、メリットである収入の部分ですが、月極駐車場は駐車台数全てに契約が入るとそれ以上の収入はありません。上限が決まっているため、経営の面白さを感じられない方もいます。

コインパーキングには少ない違法駐車は、月極駐車場のデメリットでもあり、設備が少ないため違法駐車されやすいリスクもあります。

しかしその分、初期費用は少なく済みます。コインパーキングは精算機やロック板などが必要なため初期費用が高くなりますが、月極駐車場は土地の整備のみで経営を始めることも可能です。

このように両者で一長一短あるので、自分の考えに合った駐車場を選ぶようにしましょう。

コインパーキング経営の収入例

コインパーキング経営の収入例

コインパーキング経営ではどれぐらいの収入が望めるのでしょう。この章では、収入例をご紹介していきますが、先に地域ごとの駐車料金相場をお伝えしていきます。

土地の価格が違うように、県によって駐車料金の相場も変わります。主な県の相場は下記の通りです。尚、料金はコインパーキング1時間の平均料金になります。
 

東京都 700円
神奈川県 550円
大阪府 400円
愛知県 550円
福岡県 400円

上記を踏まえた上で、収入例を見ていきましょう。

都市部で経営した場合の収入例

まずは、都市部でコインパーキング経営をした場合の収入例です。

■東京都心部で100㎡・駐車台数6台・1時間700円・稼働率25%の場合

  • 700円×6台×24時間×25%=25,200円
  • 25,200円×30日=756,000円
1ヶ月の収入は756,000円になります。ここから管理費が引かれます。管理費の相場は、同じ地域で月極駐車場をした場合の満車状態の5~10%が相場です。東京の月極駐車場の相場は1ヶ月30,000円なので「30,000円×6台×10%=18,000円」とします。すると、
  • 756,000円−18,000円=738,000円
1ヶ月の収入は738,000円になります。実際にはここから固定資産税などが差し引かれ、所得となります

ただし、これは一例にすぎません。コインパーキング経営は稼働率次第で収入が大きく変化することを忘れないようにしましょう。

地方部で経営した場合の収入例

次に、地方部でコインパーキング経営をした場合の収入例です。

■地方都市で100㎡・駐車台数6台・1時間400円・稼働率25%の場合

  • 400円×6台×24時間×25%=14,400円
  • 14,400円×30日=432,000円
1ヶ月の収入は432,000円になります。ここから東京都の場合と同じ計算で管理費を算出します。地方都市の相場は1ヶ月10,000円なので「10,000円×6台×10%=6,000円」とします。すると、
  • 432,000円−6,000円=426,000円
1ヶ月の収入は426,000円になります。実際にはここから固定資産税などが差し引かれ、所得となります

一見、東京より収入は少ないですが、仮に稼働率が40%だった場合は月の収入は685,200円となり、東京と大差ない収入を得ることも可能です。

・経営方法による収入の差

上記は経営方法を管理委託にした場合で計算してきました。しかし経営方法は「一括借上」「管理委託」「自己経営」の3種類あります。特徴は下記の通りです。
 

  一括借上 管理委託 自己経営
初期費用 管理会社負担 自己負担(管理会社負担の場合もあり) 自己負担
収入 毎月定額の賃料収入 駐車場収入−管理費 駐車場収入
管理業務 管理会社 管理会社 自分

収入を比較すると、「自己経営>管理委託>一括借上」であることがわかります。さきほどの地方都市の条件で、経営方法による収入比較も確認してみましょう。
 
一括借上 90,000円
管理委託 426,000円
自己経営 432,000円

一括借上は管理会社によって月の賃料は違うので一概には言い切れませんが、相場では駐車スペース1台につき、「地域の月極駐車場相場料金×1.7」で算出される会社が多いようです。そこから管理費15~20%が差し引かれ、月の賃料が設定されます。

こちらも一見少なく感じてしまいますが、稼働率に左右されず毎月一定の収入が得られるため、安定した収入を望んでいる方にはおすすめの経営方法になります。

月極駐車場経営の収入例と比較

比較のため、同じ条件での月極駐車場の収入例も確認しておきましょう。

■地方都市で100㎡・駐車台数6台・月極賃料1ヶ月10,000円・契約台数5台の場合

  • 10,000円×5台=50,000円
1ヶ月の収入は50,000円になります。もし6台全部に契約が入っても60,000円になり、この額が1ヶ月の収入上限になります

コインパーキング経営の利回り

コインパーキング経営の利回り

利回りとは、投資した金額に対してどのぐらいの収益があるかを割合で示した数値のことで「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります

表面利回りは、初期費用やランニングコストが計算に含まれていないため、収益性をおおまかに判断するために使うことが多いです。一方、実質利回りはより現実に近い利回りを知るために使います。

コインパーキング経営の表面利回り

では、実際に表面利回りを計算していきましょう。表面利回りは「満車時の年間駐車場収入÷土地価格×100」で算出します。一般的なコインパーキング経営の表面利回りの相場は5~15%と言われていますので、まずはその値になるよう事業計画をたてると良いでしょう。

表面利回りの相場【地域別】

先ほどの章で、コインパーキング経営の表面利回り相場は5~15%とお伝えしました。しかし、表面利回りは土地の価格によって左右されるため、地域によって相場が変わってきます。参考までに、地域別の相場も確認しておきましょう。

主要地域別コインパーキング表面利回りの相場

東京都新宿区 5.2
愛知県名古屋市 15.3
大阪府大阪市 11.7
千葉県千葉市 12.4
神奈川県川崎市 7.0
埼玉県さいたま市 5.3

このように地域によってもかなりの差があります。そのため、コインパーキング予定地の相場を調べてから、事業計画をたてるとより現実的な数値に近くなるでしょう。

コインパーキング経営の実質利回り

コインパーキング経営で重要になるのは、実質利回りです。実質利回りの計算には初期費用や維持費も含まれるため、より現実に近い利回りを知ることができ、「(満車時の年間駐車場収入−維持費)÷(土地価格+初期費用)×100」で算出します。

コインパーキング経営で成功している人の実質利回り平均値は15%程です。そのため、まずは実質利回りが15%以上になるような売上目標をたてると良いでしょう。経営を開始してからは、15%以上を保てるように適宜軌道修正していくことが必要になってきます。

コインパーキング経営の初期費用

コインパーキング経営の初期費用

駐車場経営は土地活用の中でも比較的初期費用が少なく済みますが、コインパーキングは機械を設置する必要があるため、ある程度の費用はかかってきます。必要な項目を確認してみましょう。
 

土地整備費 アスファルト塗装1㎡につき4,500円
ライン引き 1台につき5,000円
車止め 1台につき6,000円
看板 10万円
精算機 50万円
ロック板 1台につき10万円
照明 20万円


この他に工事費用約50万円前後がプラスされます。また最近は、防犯対策のために防犯カメラを設置する駐車場も多くあります。敷地面積にもよりますが、少なくても100万円以上は必要になるでしょう

ただし、経営方法を一括借上にした場合は、土地整備費用のみ自己負担で他の費用は管理会社負担になります。そのため、初期費用をあまりかけたくない方は一括借上を検討してみることをおすすめします。

 

月極駐車場経営の初期費用と比較

月極駐車場はコインパーキングに比べ、機械が必要ありません。また、車止めやライン引きも必ず必要という訳ではありません。土地の整備もアスファルト塗装ではなく砂利にすれば費用も更におさえることができます。

以上のことを踏まえると、月極駐車場の初期費用はかなり少なく済むことがわかります。ただし、使いやすいアスファルト塗装や安全対策のための照明の設置などは利用者から好まれるため、設置する方も多くいます。それでも、月極駐車場の初期費用はコインパーキングよりは各段に安いのは間違いないでしょう。

コインパーキング経営の維持費/税金

コインパーキング経営の維持費/税金

初期費用の目安がわかったら、次に維持費の目安を確認しましょう。維持費(ランニングコスト)は主に2点です。
 

  • 管理費
  • 税金

1つ目の管理費ですが、管理委託の場合の目安は「その場所が月極駐車場だった場合の満車時の収入の5~10%」と言われています。一括借上の場合は15~20%です

例えば、月額賃料1万円の地域で駐車スペース6台のコインパーキングを管理委託する場合の管理費は「60,000円×10%=6,000円」程になります。

2つ目の税金ですが、駐車場経営に関わる税金で忘れてはいけないのが固定資産税です。固定資産税は土地に対して課税される税金で土地の所有者は年に1度納税する義務が発生します。算出方法は下記の通りです。

「固定資産税=固定資産税評価額×1.4%」

住宅用の土地の場合は軽減措置があり、固定資産税評価額の6分の1に1.4%を乗じるのですが、駐車場としての土地には軽減措置がありません。そのため、住宅があった土地に駐車場を設置した場合には、今までと違う税額になるので、注意が必要です。

駐車場予定地が都市計画区域内の場合は、都市計画税(固定資産税評価額×0.3%)もかかります。また、収入額に応じて所得税や住民税も課税されます。

収支計画をたてる際にこれらの維持費を忘れてしまうと、現実との差が大きく生じてしまうので、経営開始前にしっかり把握しておくことが重要になります。

月極駐車場経営の維持費/税金と比較

月極駐車場の場合の維持費も項目は同じですが、管理費に違いがあります。管理業務が多いコインパーキングに対して、月極駐車場は管理業務がとても少ないです。自己経営の場合は、ほぼかからないと考えてもいいでしょう。

不動産会社や管理会社と契約している場合は、コインパーキング同様に管理費用がかかります。会社によって金額は変わるので、できるだけ管理費の少ない会社を選ぶことをおすすめします。

税金はコインパーキングと同様で、土地に対して「固定資産税」「都市計画税」がかかり、収入により所得税と住民税を支払う義務が生じます

コインパーキング経営で儲けるためのコツ

コインパーキング経営で儲けるためのコツ

ここでは、コインパーキング経営で儲けるためのコツを7点ご紹介していきます。どれも基本的なことではありますが、非常に重要なポイントなのでしっかり把握していきましょう。

①コインパーキング経営に向いた立地で始める

1つ目は、コインパーキング経営に向いた立地で始めることです。コインパーキング経営において、立地は最も重要な要素です。まずは下記の基本的なことを確認しましょう。
 

  • 全面道路の広さ
  • 入口付近にガードレールなどの障害物はないか
  • 高低差は激しくないか

上記が問題なさそうな場合は、次に人が集まる場所かどうかを見極めます。コインパーキングの需要があるのは下記のような立地です。
 
  • 周辺に駅や商業施設、観光地や公園などがある
  • 既にあるコインパーキングがよく満車になっている地域
  • 企業が多く集まる地域
  • 今後、発展が予想される地域

上記のような場所はコインパーキングの需要が期待できます。

②コインパーキングの需要をリサーチしておく

2つ目は、コインパーキング需要のリサーチです。1つ目と若干似た要素ではありますが、需要のない場所でコインパーキングを始めても当然成功はできません。しっかり需要を把握することが大切です。

需要を把握するためには、実際に足を運んで調べるのがおすすめです。曜日や時間帯を変えて1週間リサーチすれば、現状が把握できます。稼働率を知ることで、収益予測が現実的な数値になります。同時に、価格もリサーチすると良いでしょう。
 

③収益予測は稼働率4割で行う

3つ目は、収益予測は稼働率4割で行うことです。稼働率とは、24時間のうち何割稼働していたかを表す数値です。実は、コインパーキングの収益予測は非常に難しく、それは、この稼働率が予測しにくいためです。

コインパーキングの稼働率とは、満車になった状態が何時間あったか、ということを予測することです。4割ですと、「24時間×4割=9.6時間(9時間36分)」になりますが、満車になった状態が9.6時間というのはかなり高い数字なのです。

そのため、多めに見積もって4割、他にも3割、2.5割と複数のパターンの稼働率を予測しておくと安心でしょう。

④表面ではなく実質利回りで計算する

4つ目は、実質利回りで計算することです。「コインパーキング経営の利回り」の章でもお伝えしましたが、重要なのは表面ではなく、実質利回りです。なぜなら、実質利回りは維持費や初期費用も含まれているため、より現実的な数値を知る事ができるからです。

⑤競合よりもお得に感じるような料金設定を心がける

5つ目は、競合よりもお得に感じるような料金設定を心がけることです。あなたがコインパーキングを利用するときに重視する点を思い出してください。多くの方は、「立地と料金」で選ぶのではないでしょうか。特に周辺にライバル駐車場がある場合は、自分にとって得なのはどちらかを考えると思います。

「得」と感じるのは、コインパーキングを利用する時間によっても変わってきます。長時間利用するのならば最大料金設定がある方が得ですし、短時間しか利用しないならば、1時間単位より30分単位の方が得になります。

このように、人によって得と感じる料金設定は変わってくるのです。重要なのは、その場所を利用する人のニーズを掴むことです。それには、リサーチが必要不可欠になります。

一旦、ライバル駐車場より少しだけ安い料金で始めてみて、結果により、料金設定を変えていくのも1つの手段でしょう。重要なのは、ライバル駐車場と比較したときにお客様に「こちらの駐車場の方が得だ」と思わせる料金設定をすることです。

⑥精算機の駐車履歴で利用動向を掴む

7つ目は、精算機の駐車履歴で利用動向を掴むことです。先ほどの章で、利用する人のニーズを掴むことの重要さはお伝えしました。リサーチ方法の1つに、精算機の駐車履歴を確認する方法があります。

履歴を見ると、利用時間や曜日などが確認でき、どの時間帯や曜日に需要が多いのかを確認することができます。せっかく導入している精算機、この機能を使わない手はありません。

コインパーキング経営を自身で行う方法

コインパーキング経営を自身で行う方法

コインパーキングの経営方法の中に、管理会社と契約せずに自分で行う自己経営があります。自己経営は管理業務が多く大変ではありますが、管理費を支払う必要がないため、収入が多くなるメリットもあります。

ここでは、コインパーキング経営を自身で行う場合の流れをご紹介していきます。

コインパーキング経営開始前の仕事

まずは、経営を開始するまでの流れを見ていきましょう。
 

  1. 土地の整備をする
  2. 設備の設置をする
  3. 料金の設定・宣伝をする

最初に土地の整備をします。コインパーキングの場合は砂利ではなく、できればコンクリート塗装まで行いましょう。

次に設備の設置をします。コインパーキングに必要な設備は、精算機・ゲート又はロック板・車止め・ライン引き・照明・看板・監視カメラなどです。管理会社の中には、設備の販売のみを行っている会社もあるので参考にしてみるのもおすすめです。

設備が整ったら、料金の設定をします。周辺の相場を考慮し、時間帯で料金を分けたり、最大料金の設定をしたり、工夫をすることが必要です。料金設定が終わったら、いよいよ駐車場のオープンです。インターネット掲載やのぼりの設置、チラシの配布などをし、しっかりと宣伝活動を行いましょう。

コインパーキング経営開始後の仕事

経営を開始した後の日常的な業務は下記の通りです。
 

  1. 定期巡回・清掃
  2. 問い合わせ・トラブル対応
  3. 集金業務
  4. ライバル駐車場のリサーチ

定期巡回や清掃は重要な業務の1つです。利用者が「いつ来てもきれい」と感じるような駐車場を目指しましょう。まれに精算機やゲートやロック板を故意に壊す人もいるので、設備の確認も必要です。

個人経営でいちばん大変なのが、トラブル対応です。コインパーキングは利用者が一定ではないため、24時間体制でトラブルや問い合わせに対応しなければなりません。

もし自分1人で運営を行おうと考えている方は、24時間365日自分1人で対応可能かどうかをしっかり見極めないとなりません。一般的には厳しいと思われますので、トラブル対応のみ手伝ってくれる人を見つけるのも1つの手段です。

また、精算機の集金はマメに行いましょう。そこには現金が入っていますので、定期的な管理が必要になります。釣銭の補充や領収書用紙の補充も忘れないようにしましょう。

最後に重要な業務が、ライバル駐車場のリサーチです。コインパーキングは料金の変動が比較的早いので、月に1度は、周辺の駐車場の料金を調べることをおすすめします。

コインパーキング経営を管理委託で行う方法

コインパーキング経営を管理委託で行う方法

「業務が多く個人では厳しい」と感じた方は、駐車場経営の専門会社に管理委託することを検討してみましょう。手数料を支払うことにはなりますが、手間のかかる管理業務から解放されるメリットは大きいです。

また、管理会社は駐車場経営のプロなので、経営開始後のアドバイスもしてくれます。きっと頼もしいパートナーになってくれるでしょう。

コインパーキング経営を管理委託で行う流れはこちらです。
 

  1. 問い合わせをする
  2. 管理会社が現地調査をする
  3. 調査結果を元にしたプランの提案を受ける
  4. 管理会社と契約をする
  5. 工事開始
  6. 駐車場オープン・管理業務の開始

まずは、管理会社に問い合わせをします。ここでは、複数の管理会社に問い合わせをし、比較検討することをおすすめします。土地の情報を伝えると、管理会社が現地調査に向かいます。ライバル駐車場の有無・料金設定・駐車可能台数などを調べてくれます。

次に、管理会社は調査結果を元に、おすすめのプランを提案してくれます。事業計画もたててくれるので、わからないことはしっかり確認しましょう。経営方法を一括借上か管理委託にするため収入も変わってくるので、自分が納得いくまで話し合うことが重要です。

納得いくプランができたら契約を締結します。契約が終わるとすぐに工事が開始され、1週間~3週間程で駐車場オープンになります。この間は、駐車場の宣伝活動を行いましょう。駐車場オープン後は、管理会社が定期的に売上の報告をしてくれます。

コインパーキング経営の管理会社の選び方

たくさんある駐車場管理会社の中から良い会社を選ぶにはどのようなポイントを見ればいいのでしょうか。大事なポイントは主に下記の3点です。
 

  1. 管理業務の内容
  2. 管理費
  3. 駐車区画の設定の仕方

管理業務の内容はとても大事です。ホームページなどでは似たような内容が掲載されていますので、実際に該当管理会社の扱う駐車場に行き、駐車場の状態を確認してみましょう。自分の目で確認するのがいちばん信用できます。

また、管理費も会社によって違います。管理費の相場は、一括借上の場合は満車時の駐車場収入の5~10%、管理委託の場合は15~20%程度なので、複数の会社から見積りを取り、できるだけ安い会社を選ぶことをおすすめします

最後のポイントは、駐車区画の設定の仕方が上手な会社を選ぶことです。当然ですが、同じ敷地なら駐車台数が多い方が売上が上がります。区画割によって駐車台数は変わるので、管理会社の腕の見せ所でもあるのです。

コインパーキング経営のおすすめ管理会社3選

コインパーキング経営のおすすめ管理会社3選をご紹介します。会社の規模や実績、利用者からの評判、経営方法が選べる点を元に厳選しました。

アップルパーク

アップルパークは、駐車場・駐輪場管理専門の会社です。青い看板が目印の「アップルパーク」を展開しています。

 

対応エリア 日本全国
サポート内容
  • 24時間365日対応のコールセンター
  • 短期契約も可能
強み 定期的に巡回を行ってくれることで、開業後のフォローも万全
お問い合わせ先 0120-717-809
メールでの問い合わせも可能

ユアーズ・コーポレーション

ユアーズ・コーポレーションは、主要都市をメインに駐車場運営をしている会社です。「ユアーズパーキング」を展開しています。

 

対応エリア 日本全国
サポート内容 運営方法が一括借上と独自の運営委託システムから選べる
強み 総合不動産会社ならではのノウハウがある
お問い合わせ先 03-3767-0794(9:00~18:00土日祝休み)
メールでの問い合わせも可能

NTTル・パルク

NTTル・パルクはNTTグループの総合不動産活用会社です。「NTTル・パルク」を展開しています。

 

対応エリア 首都圏中心
サポート内容
  • 24時間365日対応のコールセンター
  • ネットワークカメラを設置し、いつでも駐車場の状況を確認できる
強み キャッシュレス決済の導入など、集客アップのための提案をしてくれる
お問い合わせ先 0120-37-6869(平日9:00~17:00)
メールでの問い合わせも可能

コインパーキング経営に必要な申請/手続き

コインパーキング経営に必要な申請/手続き

駐車場経営は土地があれば開始することが可能です。ただし、開始するに当たり、役所に届け出が必要な場合もあります。具体的には下記に該当する場合です。

 

  • コインパーキング経営の場合
  • 駐車場の場所が都市計画区域内の場合
  • 駐車場の面積が500㎡以上の場合(横25m・縦22m以上)

上記の場合は、駐車場の名称や規模、住所や設備などを申告しなければなりません。管理会社と契約している場合は代わりに行ってもらえますが、自己経営の場合は自分で申告する必要があります。

コインパーキング経営でおすすめの資格/知識

コインパーキング経営でおすすめの資格/知識

駐車場運営を行う際に必須の資格などはありません。ただし、持っていると便利な資格や知識はあります。
 

  • 日商簿記検定
  • 駐車場法
  • 都市計画法
  • 道路交通法

駐車場経営を開始してからでも遅くないので、駐車場経営のプロとして、知識を身につけてみてはいかがでしょうか?

まとめ

まとめ

この記事では、コインパーキング経営についてのノウハウをお伝えしてきました。最後に、重要なポイントを再確認しておきましょう。
 

  • コインパーキング経営は将来性のある事業
  • コインパーキング経営では稼働率を上げることが成功の秘訣
  • 稼働率を上げるには、立地と料金設定が重要
  • エリアや経営方法によって、収入は変わる
  • 実質利回りを予測し、事業計画をたてることが重要

重要なポイントさえつかめれば、初心者でも成功しやすいのがコインパーキング経営です。基本を忘れずに成功するコインパーキング経営を目指してください。

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