駐車場の最大料金とは?意味や詐欺事例と各地での料金設定を紹介

時間貸駐車場には最大料金が設定されていることがあります。ただ、料金の表示方法によって最大料金の意味が違うのをご存じでしょうか。実は最大料金の表示に”からくり”があって詐欺のような被害に遭っている事例もあります。この記事では最大料金の意味を詳しく解説します。

駐車場の最大料金とは?意味や詐欺事例と各地での料金設定を紹介のイメージ

目次

  1. 1時間貸駐車場の「最大料金」の意味
  2. 2時間貸駐車場の"最大料金"詐欺
  3. 3【時間貸駐車場】各地域の最大料金の目安
  4. 4駐車場経営は運営会社に委託するのがおすすめ
  5. 5まとめ

時間貸駐車場の「最大料金」の意味

時間貸駐車場の最大料金とは利用規約に定められた時間内の駐車に対して請求される金額の上限です。時間貸駐車場は数十分~1時間ごとに課金される従量料金設定が基本なので、最大料金が設定されていると長時間の駐車の料金負担が小さくなります。時間貸駐車場の最大料金の仕組みには主に3通りあります。
 

最大料金 駐車後●●時間

最大料金を「最大料金 駐車後24時間 800円」といった形で一定時間の設定するのがよくある仕組みです。駐車後、基本料金に従って駐車料金が上がっていきますが、一定時間が経過するまでは最大料金以上の料金を請求されることはありません。定められている時間を過ぎた後は追加で課金される仕組みになっています。

例えば、以下のような料金体系の時間貸駐車場を利用したときの料金をシミュレーションしてみましょう。入庫時刻を9:00として、出庫時刻ごとに料金を計算します。
 

最大料金 全日駐車後24時間 800円
基本料金 8:00~22:00 60分200円
22:00~8:00 60分100円
 
  時刻 駐車時間 駐車料金
入庫 9:00
出庫 同日12:00 3時間 3時間×200円=600円
翌日8:00 23時間 800円(最大料金)
翌日12:00 27時間 800円(24時間の最大料金)+3時間×200円=1,400円
翌々日8:00 47時間
(繰り返しあり)
800円(24時間の最大料金)×2=1,600円

 
47時間
(繰り返しなし)
800円(24時間の最大料金)+13時間×200円+10時間×100円=3,400円            

 

駐車後一定時間で最大料金が設定されている場合には、一定時間後の駐車について繰り返し最大料金が適用されるかどうかで長時間駐車のときの料金が大きく変わります。繰り返し適用がない場合には、一定時間を経過した後は基本料金が適用されるので注意が必要です。

時間帯最大料金

時間貸駐車場では「8:00~22:00 最大料金800円、22:00~8:00 最大料金400円」のように時間帯によって最大料金が設定されている場合があります。「8:00~22:00 最大料金800円、22:00~8:00 最大料金なし」といった形で時間帯によって最大料金の設定がある場合とない場合があるので注意が必要です。時間帯最大料金が設定されている時間貸駐車場では以下のようにして料金を計算できます。
 

最大料金 8:00~22:00 800円
22:00~8:00 400円
基本料金 8:00~22:00 60分200円
22:00~8:00 60分100円
 
  時刻 駐車時間 駐車料金
入庫 9:00
出庫 同日12:00 3時間 3時間×200円=600円
同日23:00 14時間 800円(22:00までの最大料金)+1時間×100円=900円
翌日8:00 23時間 800円(22:00までの最大料金)+400円(8:00までの最大料金)=1,200円
翌日12:00 27時間 800円(22:00までの最大料金)+400円(8:00までの最大料金)+3時間×200円=1,800円
翌々日8:00    47時間
(繰り返しあり)
800円(22:00までの最大料金)×2+400円(8:00までの最大料金)×2=2,400円
47時間
(繰り返しなし)
800円(22:00までの最大料金)+400円(8:00までの最大料金)+13時間×200円+10時間×100円=4,800円

時間帯最大料金の仕組みの場合には、複数の時間帯をまたいで駐車すると料金が上がる点に注意が必要です。繰り返し適用がない場合にも料金が高くなります。
 

当日24時まで最大料金

時間貸駐車場の最大料金は「当日24時まで800円」のように期限を定めて設定している場合があります。一般的には24時を期限として日付ごとに課金される仕組みです。当日24時までの最大料金が設定されている場合の駐車料金をシミュレーションすると以下のようになります。
 

最大料金 当日24時まで 800円
基本料金 8:00~24:00 60分200円
24:00~8:00 60分100円
 
  時刻 駐車時間 駐車料金
入庫 9:00
出庫 同日12:00 3時間 3時間×200円=600円
同日23:00 14時間 800円(24時までの最大料金)
翌日8:00 23時間 800円(24時までの最大料金)+8時間×100円=1,600円
翌日12:00 27時間
(繰り返しあり)
800円(24時までの最大料金)×2=1,600円
27時間
(繰り返しなし)
800円(24時までの最大料金)+8時間×100円+4時間×200円=2,400円
翌々日8:00 47時間
(繰り返しあり)
800円(24時までの最大料金)×2=1,600円
47時間
(繰り返しなし)
800円(24時までの最大料金)+8時間×100円+16時間×200円+8時間×100円=5,600円

当日24時までの最大料金が設定されている場合には、翌日になった時点で料金が高くなります。長期間にわたって駐車したときに、最大料金が繰り返し適用されないと料金が高くなりやすいのが注意点です。繰り返し適用される場合には1日あたりいくらというイメージで利用できる仕組みになっています。

 

時間貸駐車場の"最大料金"詐欺

最大料金が表示されている時間貸駐車場を利用して詐欺の被害に遭っている例があります。「24時間最大料金800円」と表示されているのに、請求されたのは5,600円だったというのがよくある例です。看板に記載されている注意書きを読むと、最大料金が適用されるのが入庫後24時間までで、その後は従量料金がかかるといったケースがあります。1時間200円の料金設定だったとすると、48時間後に出庫したら800円+200円×24時間=5,600円がかかります。
 

詐欺と思われる例

時間貸駐車場の最大料金の詐欺と思われる例に共通しているのは、利用者にとってわかりづらい表示をしていることです。例えば、以下のような料金設定をしている事例があります。
 

  • 最大料金は入庫後1回しか適用されない
  • 入庫から24時間を過ぎると通常料金が加算される
  • 最大料金が適用される駐車区画が限定されている
  • 年末年始の特別料金が設定されている
  • イベント開催時などの混雑時に特別料金になる
  • 入庫時間によっては最大料金が適用されない

このような条件が看板に小さく表示されていたり、曜日や時間が曖昧に表記されていたりしたのが原因で被害に遭っている事例が国民生活センターにも報告されています。

消費者庁は「時間貸し駐車場の料金表示について」で景品表示法に定められている考え方を具体的に示して注意喚起しています。一般社団法人 日本パーキングビジネス協会(JPB)では「時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン」を定めてトラブルの防止のために具体的なガイドラインを作成してわかりやすい看板表示をするように駐車場経営者に訴えています。しかし、それでもまだ不当な表示をしている詐欺のような駐車場があるのが現状です。

参照:
コインパーキングの「表示」をしっかり確認しましょう-「一日最大○○円」…、確認せずに利用すると高額料金になることも!-(発表情報)_国民生活センター

時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン

時間貸し駐車場の料金表示について|消費者庁
 

【時間貸駐車場】各地域の最大料金の目安

時間貸駐車場の最大料金は地域によって相場が異なります。同じ地域でも最大料金の金額だけでなく設定の仕方も個々に違っているので、利用者は駐車する曜日や時間帯、駐車予定時間に合わせて選ぶことが重要です。また、駐車場経営をするときには周辺の駐車場の最大料金や従量料金設定について調べて、利用者に選ばれる料金にすることが大切です。ここでは札幌、横浜、仙台における最大料金設定のある時間貸駐車場の料金の例を紹介します。
 

札幌の最大料金

札幌では多くの時間貸駐車場で最大料金が設定されているようです。全日で料金が変わらない駐車場が多いですが、時間帯や曜日によって最大料金が異なるところもよく見かけられます。ここでは札幌駅周辺を中心として、札幌の時間貸駐車場の料金設定例を紹介します。

 

札幌の駐車場料金設定 例1

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 24時間 /2,200円
通常料金 全日 08:00-22:00 200円/25分
全日 22:00-08:00 100円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

札幌の駐車場料金設定 例2

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 12時間 /700円
全日 入庫後最大(繰返有) 24時間 /800円
通常料金 全日 08:00-20:00 100円/20分
全日 20:00-08:00 100円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

札幌の駐車場料金設定 例3

最大料金 月~金 入庫後当日24時まで(繰返有) 1,500円
土日祝 入庫後当日24時まで(繰返有) 2,300円
通常料金 月~金 00:00-08:00 100円/60分
月~金 08:00-00:00 400円/60分
土日祝 00:00-08:00 100円/30分
土日祝 08:00-00:00 300円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点

横浜の最大料金

横浜では駐車場の料金が立地によって大きく異なっています。横浜駅や新横浜駅などの交通の要所やみなとみらいのような観光スポットでは駐車場料金が高めです。また、時間貸駐車場の最大料金の設定がやや複雑になっているところもあります。ここでは新横浜駅、横浜駅、みなとみらい駅の近くにある時間貸駐車場での料金設定を紹介します。
 

横浜の駐車場料金設定 例1

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 24時間 /900円
通常料金 全日 08:00-22:00 200円/25分
全日 22:00-08:00 100円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

横浜の駐車場料金設定 例2

最大料金 月~金 区間最大 6:00~0:00以内(繰返有)
※最大料金は入庫時の曜日・祝日により異なります。
2,750円
通常料金 全日 00:00-24:00 350円/30分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

横浜の駐車場料金設定 例3

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 12時間 2,500円
通常料金 全日 00:00-24:00 500円/30分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

仙台の最大料金

仙台では最大料金が設定されている駐車場が仙台駅周辺を中心として多数見られます。単純に全日で24時間いくらと定められている時間貸駐車場もありますが、複雑な料金設定になっている駐車場も多いので注意しましょう。ここでは仙台駅からほど近い場所に立地している時間貸駐車場の例をまとめました。特に複雑な料金表示になっている駐車場を選んだので参考にしてください。

仙台の駐車場料金設定 例1

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 24時間 1,200円
全日 区間最大 18:00-07:00 400円
通常料金 全日 00:00-24:00 100円/20分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

仙台の駐車場料金設定 例2

最大料金 全日 区間最大 07:00-20:00 1,200円
全日 区間最大 20:00-07:00 400円
通常料金 全日 07:00-20:00 100円/20分
全日 20:00-07:00 100円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点
 

仙台の駐車場料金設定 例3

最大料金 全日 入庫後最大(繰返有) 6時間 1,500円(3,4番のみ最大無し)
通常料金 全日 08:00-22:00 300円/20分
全日 08:00-22:00  100円/60分
参照:三井のリパーク
※2024年1月の時点

 

駐車場経営は運営会社に委託するのがおすすめ


時間貸駐車場の経営に興味がある人は料金設定で他の駐車場よりも選ばれるようにする工夫が必要です。利用者は安くて便利な駐車場を選んで利用するからです。ただ、最大料金や基本料金の組み合わせによって収益性は大きく変わります。看板への料金表時の方法によっては当局から指摘を受ける可能性もあるので注意が必要です。
駐車場経営では、業界事情をよく理解している運営会社に委託することをおすすめします。地域ごとの最大料金や基本料金の設定について相場をよく理解している運営会社に任せれば利益を最大化することが可能です。看板への料金表示の方法も景品表示法やガイドラインに則り、利用者とのトラブルがない信頼のできる駐車場経営をすることができます。
 

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まとめ

時間貸駐車場の最大料金は駐車後一定時間で設定されている場合もありますが、時間帯ごとに最大料金が定められている場合や、当日24時までの最大料金が決まっている場合もあります。入庫後24時間までしか最大料金が適用されない駐車場もあるなど、料金システムはさまざまです。駐車場経営をするときには利用者にとってわかりやすいようにはっきりと表示することが大切です。不安がある人は運営会社に駐車場経営を委託することも検討してみてください。

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※本記事は可能な限り正確な情報を元に制作しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。引用元・参照元によっては削除される可能性があることを予めご了承ください。また、実際の土地活用についてや、税金・相続に関しては専門家にご相談されることをおすすめいたします。

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