満車・空車・満空表示器とは?駐車場用語の意味、読み方、仕組みを紹介

駐車場用語として、「満車」「空車」「満空表示器」について読み方や意味について解説します。また、満空表示器の仕組みについて、空車なのに駐車場が空いていないトラブルについての原因を紹介していきます。普段よく見る満車空車を表示する満空表示器について理解を深めます。

満車・空車・満空表示器とは?駐車場用語の意味、読み方、仕組みを紹介のイメージ

目次

  1. 1満車・空車・満空表示器とは
  2. 2駐車場における満空表示器の仕組み
  3. 3満空表示器で空車なのに空いていないトラブルの要因
  4. 4まとめ

満車・空車・満空表示器とは

街中には多くの時間貸し駐車場があります。その駐車場を利用するかは、満車か空車かを表示する看板を見て判断することが殆どです。では、時間貸し駐車場では満車・空車の判断をどのように行っているのでしょうか?

その駐車場に駐車するかは、この看板がドライバーから認知しやすいところにあるか、またこの看板が正確に表示してくれているかが重要になります。

満車とは

「満車」とは、駐車場内の車室全てに車が停まっている状態です。つまり、これ以上車を駐車できない状態となります。

空車とは

「空車」とは、駐車場内の車室に1台以上の空きがある状態をいいます。つまり、車室が空いているので駐車したい車の受け入れができる状態です。この空車の時間・区画が少ないほど、稼働率は高いことになります。

満空表示器(満空灯)とは

「満空表示器(満空灯)」(読み方…まんくうひょうじき)とは、駐車場利用者に当該の駐車場が、満車か空車かを表示する機器です。満空表示器が「満車」であればその駐車場に車を停めることはできません。最近では、LEDタイプの表示器が主流になっています。

尚、表示の仕方はさまざまですが、一般的に満車の場合は「満」という一文字で表示するか、「満車」と2文字で表示するかのどちらかです。空車の場合は、「空」か「空車」若しくは「P」という表示の場合もあります。

駐車場における満空表示器の仕組み

ここでは、時間貸し駐車場における満空表示器の仕組みについて解説します。

①係員のカウントによる切り替え

係員のカウントによる切り替えは、最も原始的な方法です。これは、駐車場に係員がおり入庫時に駐車券を受け取り、出庫時に駐車券を元に利用料金を支払う仕組みです。駐車場のキャパシティに対して駐車券が出ている枚数をカウントしていけば、おのずと満車か空車かがわかります。

尚、入庫と同時に出庫する車もいます。都度駐車台数が変化するので、注意深い管理が必要です。

②入出庫機のカウントによる切り替え

次に、入出庫機のカウントによる切り替えです。入庫時に駐車券受け取り、出庫時の料金支払いが全て機械であれば、入出庫時のカウントにより満車か空車かを機械が判断できます。

③駐車位置センサーのカウントによる切り替え

最後に、駐車位置センサーのカウントによる切り替えです。これは、主にコインパーキングに用いられています。車室内に設置されているロック板にはセンサーがあります。また、ロック板がない駐車場では車室後方に設置したセンサーカメラがあります。

また、時間貸しの自走式駐車場では、車室の路面部分や天井部分などにセンサーを設置しているケースもあります。原則、全ての車室分のセンサーが車を検知していれば満車、一つでもセンサーが車を検知していなければ空車となるのです。

満空表示器で空車なのに空いていないトラブルの要因

ここからは、満空表示器で空車なのに空いていないトラブルの要因について解説します。人為的なミス、機械の故障によるミスが主に挙げられます。

①係員のカウントミス

まずは、係員のカウントミスです。先述の通りに、駐車場の係員は手動で駐車台数をカウントしています。したがって、人がカウントしている以上間違える可能性があるのです。車の入出庫が続いたりすると、カウントしている数をうっかり間違えてしまうこともあるのです。

しかし、このような駐車場は現在では殆どなく、遭遇する機会は殆どないでしょう。

②入出庫機のカウントミス

次に、入出庫機のカウントミスです。機械自体の故障や人為的なことが原因になるのが殆どです。例えば、入出庫口で車を何度も前進やバックすると都度センサーが反応していまい、正確な入出庫数がわからなくなることがあります。

また、ゲートの開閉回数をカウントするセンサーや、チケット発行枚数をカウントするセンサーが故障すると、入庫台数のカウントミスが発生します。

③駐車位置センサーの不具合

次に、駐車位置センサーの不具合です。センサーは機械であるので、当然に故障するリスクがあります。センサーが正常に動いていなければ、正確な表示をすることはできません。このようなセンサーの不具合がないように、駐車場管理者は都度点検を行わなければなりません。

④タイムラグ・タイミング

最後に、タイムラグ・タイミングです。満空表示器の「満車」「空車」表示にはタイムラグも若干あります。駐車場に入ろうとしたとき空車でも、前に一台利用者がいて駐車券を丁度受け取っているタイミングであれば、タイムラグでその後満車になることがあります。

また、コインパーキングでは残り一台の車室に他の車が駐車中であれば、後に「満車」になるものの、その時点では「空車」表示になっています。つまり、他の利用者の状況によりタイムラグやタイミングが原因のときもあります。

まとめ

コインパーキングなどの駐車場利用時に、その駐車場が空いているかがわかる「満空表示器」は、利用者に向けて重要なシグナルです。空車であれば、その駐車場に停めることができますし、満車であれば他の駐車場を探さなければなりません。

また、この満空表示器がドライバーから見えることで、コインパーキングなどの駐車場が、その場所にあるという目印にもなっています。現在、コインパーキング会社では専用アプリやインターネット上にて、駐車場の空き状況を都度情報発信していますが、その駐車場現地での空き状況の表示は依然必要とされています。

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