土地活用の方法ベスト10を徹底比較!注意点/目的/大手業者も紹介

土地活用方法は沢山あります。その中からまず25種類の土地活用について、特徴やメリットなど比較していきます。次に、おすすめの土地活用ベスト10をピックアップし、関連する大手業者を紹介します。また、土地活用を比較する上での注意点として、9つのポイントを解説します。

土地活用の方法ベスト10を徹底比較!注意点/目的/大手業者も紹介のイメージ

目次

  1. 1土地活用を行うべき理由
  2. 2土地活用25種類を比較表でチェック
  3. 3土地活用ベスト10を徹底比較
  4. 4土地活用を比較する際の注意点
  5. 5まとめ

土地活用を行うべき理由

土地活用を行うべき理由は、所有しているだけでは毎月赤字だからです。相続で貰った土地、暫く空き地になっている土地にも、固定資産税が掛かります。固定資産税の支払いを、土地活用の収益で穴埋めできたらと思うのが、土地活用を行う主なきっかけです。下記に詳細を記していきます。

収益を獲得できるため

まず、土地活用を行えば収益を得られる可能性があります。例えば、月極駐車場を経営すれば、毎月賃料収入があります。また、太陽光発電のソーラーパネルを設置すれば、売電することで収益を得られます。収益を得られれば、固定資産税を払えます。

また、それ以上の収益になれば自身のプラス収入となります。収入が大きくなれば、事業として拡大できる可能性も出てくるのです。尚、土地活用には初期投資が必要です。自己資金若しくは金融機関から資金を調達します。

節税対策を講じられるため

次に、土地活用は節税対策になる場合もあります。例えば、更地にアパートを建設すれば、固定資産税の軽減措置を受けることができるので、節税になります。また、減価償却など経費計上することで不動産所得を抑え、損益通算ができると所得税・住民税の節税になる場合があります。

しかし、基本的には土地活用は節税が目的ではなく、収益を上げることが目的となります。土地活用で”節税対策する”というよりは、土地活用で”節税も出来た”という思考の方がよいでしょう。

土地活用25種類を比較表でチェック

ここでは25種類の土地活用について、特徴やメリット等について比較していきます。自身に合った土地活用法を選んでみましょう。

土地活用方法 特徴やメリットなど
月極駐車場 月極駐車場は、初期投資額が少なく土地活用しやすい。住宅街やオフィス街に設置されるケースが多く、将来的に転用もしやすい。節税対策にはならないが、アスファルト舗装にすると相続税対策にはなる。車2台分のスペースがあればできるので、変形地や狭小地など土地活用が難しい立地でもできます。
コインパーキング駐車場 コインパーキングは、土地一括借り上げ式が多く、この場合初期投資は0円でできます。駅に近い立地や繁華街など、好立地に設置されるケースが多く、将来的に転用もしやすい。また、車2台分のスペースがあればできるので、変形地や狭小地など土地活用が難しい立地でもできます。
アパート経営 アパート経営は、土地を有効活用でき節税対策になる。アパート建設や取得には、多額の初期投資が掛かります。アパートローンなどの融資商品が充実しており、資金調達はしやすい。高稼働率が見込める立地選定や、賃料設定や間取り設定が重要です。賃借人が決まれば長期間安定的に収入が見込めます。尚、修繕費や固定資産税などの税金や火災保険など、年間で多額の経費も掛かります。
マンション経営 マンション経営は、土地を有効活用でき節税対策になります。マンション経営には多額の初期投資が掛かります。高稼働率と賃借人が継続的に見込める立地選定が重要です。また、建設会社との契約から建物完成までは、日数を要するので資金的な余裕がないとできません。
賃貸併用住宅経営 賃貸併用住宅は、主にマイホーム建て替え時に行うケースが多い。居住部分と賃貸住戸部分を一つの建物内に作ります。この賃貸住戸部分を第3者に貸し出すことで、賃料収入を得ることができます。その収入で、固定資産税や住宅ローンの返済ができるので一石二鳥です。また、アパートローンではなく、金利の低い住宅ローンを使えることもメリットです。
オフィスビル経営 オフィスビルは、主要駅徒歩圏内の商業地域内に、土地を所有している場合にできます。オフィスビルは、土地を有効活用でき、好立地であればテナントとして入る会社や店舗を、比較的容易に集められます。更に、高家賃を得ることができます。しかし、初期投資額が莫大であることや、建設にかなりの日数を要します。また、管理会社への委託でランニングコストが掛かることや、エレベーターなどのメンテナンス費用も多額になります。
商業施設経営 商業施設経営での収入は、主に店舗の売上金額から、人件費や仕入れ代を差し引いたものになります。商業施設として、集客に成功すれば多額の売上を出すことができ、収入も多くなります。収入が多くなれば、多店舗展開も可能になります。また、テナントとして店舗を貸すのみだと、収入は安定しますが収益性は下がる可能性があります。
ビジネスホテル経営 ビジネスホテルは、主要駅から徒歩圏に土地があればできます。ビジネス利用が見込める立地や、観光客の需要が見込める立地であれば、高稼働率が期待できます。尚、ビジネスホテルは人手が多くいる商売であるので、人件費が掛かります。尚、大手ビジネスホテルチェーン等に1棟貸しできれば、収益は安定します。
戸建賃貸経営 戸建賃貸経営は、主に実家が空き家になった場合に活用できる方法です。田舎に多いイメージですが、都心部でも戸建てを借りたい一定の需要はあります。戸建て賃貸は一度入居すれば、長期間居住することが多く、その間は安定的に賃料が入ります。また、退去されると賃料収入は0円になるリスクもあります。
シェアハウス経営 シェアハウスは、若者が集まるような人気の街で、土地を所有している場合にできる土地活用です。大学等が近く、一人暮らしの需要が高いエリアではうってつけです。近頃では話題性も高く、借り手としても賃料が安価であるので、集客はしやすい。尚、多くの人が同じ家に住むので、口論や窃盗などのトラブルが起きるリスクや、賃料未払いリスクもあります。また、将来的には戸建て賃貸への転用もしやすい。
トランクルーム経営 トランクルームは、近年都市部でも見られるようになりました。初期投資額は安価で、管理も難しくないので、徐々に投資として人気が出てきています。最近では、実家の荷物整理、戸建てからマンションへの住み替え時に、活用されるケースが多いです。尚、トランクルームは節税対策にはなりません。
資材置き場経営 資材置き場は、田舎などで多く見られます。土地を整地する必要なく、変形地や狭小地でも活用できます。建設会社が、工事用の資材や重機置き場等で活用します。何かを設置したり管理する手間もなく、土地を貸すだけなので手軽です。将来的に転用する目的で、一時的な土地活用としてもできます。
コインランドリー経営 コインランドリーは、最近街中で新しい施設をよく見ます。洗濯機や乾燥機、防犯カメラなど初期費用はだいぶ掛かりますが、無人で営業ができるので人件費は掛かりません。尚、コインランドリーは比較的商圏が狭いので、地元に定着するかが成功するポイントです。住宅街やマンションが近いと、固定客が見込めます。
太陽光発電経営 太陽光発電は、広大な遊休地にソーラーパネルを設置し発電します。発電した電気を電力会社に売電し、収益を得ます。太陽光発電は、初期費用は莫大です。また立地は、周りに建物がない田舎のような立地が適しています。管理は委託すれば本人は現地に行く必要ないので、遠隔地でもできます。尚、最近は閉鎖したゴルフ場に設置しているケースもあります。
コンビニ経営 コンビニ経営は、国道沿いなど比較的交通量の多い道路沿いであればできます。コンビニ経営の収入は、売上金額から仕入れ費・人件費・光熱費・コンビニ会社へのロイヤリティを、差し引いたものになります。また、初期費用は店舗建設からコンビニブランドへの加盟金など多額になります。しかし、売上次第では高収益を上げる可能性もあります。車で入りやすい、周辺にコンビニがないなど立地が重要です。
保育園経営 近年保育園のニーズは、より一層高まっています。都市部で人口が多い自治体で、駅まで徒歩か自転車で行ける立地であれば、保育園の需要があります。保育園は建設や運営時に、補助金や助成金が下りることや、保育園不足という社会問題に対する地域貢献となります。
医療施設経営 医療施設は、都会でも田舎でも求められている施設です。医療施設は、医療法人等への一棟貸し契約が殆どです。一度契約が済み病院経営が始まれば、長期間安定して収入が得られます。特に、田舎では高齢化が進んでいるので需要があり、地域貢献と雇用創出に繋がります。
老人施設経営 老人施設は、都会でも田舎でも需要があります。特に日本は高齢化社会となっており、施設自体は足りない位です。特に、田舎では高齢化が進んでいます。また田舎は広大な土地があるので、このような施設の建設にはマッチしています。老人施設も、一棟貸し契約が殆どです。
民泊経営 民泊は、自身で所有している住居の一部、若しくはマンション一室を第3者に賃貸します。民泊の営業日数は、年間180日以内に制限されています。民泊は、自宅を賃貸するので節税効果があります。人気観光地の近くなどの立地が向いています。
サ高住経営 サ高住経営は近年注目され、施設数も多くなっています。サ高住とは、介護を必要としない老人向けに生活支援する施設で、利用者からの賃料が主な収入源になります。サ高住に向いているのは、100坪以上の土地である事や、比較的富裕層が多い立地です。
等価交換 等価交換は、土地の所有者が不動産デベロッパーに土地を譲渡し、マンションを建設してもらいます。建設されたマンションから、譲渡した土地所有分相当の土地と建物を譲り受けます。土地所有者はリスクなく、建物を取得できその部屋を賃貸住戸として経営することができます。
土地信託 土地信託は、信託銀行など土地活用のプロに土地を預け、土地活用で得た収益の一部を配当金として受け取る方法です。土地を貸すだけなので、初期費用は掛かりません。土地活用自体は信託会社に任せるので、面倒なことはありません。
土地賃貸 土地賃貸は、土地をまるごと貸すことです。例えば、コンビニであれば事業用借地として土地ごと貸すこともでき、毎月地代収入を得ることもできます。ファミレスや家電量販店など、ロードサイドのお店はこの形態が殆どです。
土地譲渡・寄付 土地の譲渡は、その土地が欲しい個人・法人がいればできます。また、土地を寄付することもできます。土地を手放せるので、固定資産税の支払いや管理する必要がなくなります。また、地域貢献にもなります。
土地売却 土地売却は、土地活用の最終手段です。どうしても土地活用しにくい立地、若しくは即現金収入が欲しい場合に検討します。尚、売却時に譲渡所得税や仲介手数料が掛かります。

土地活用ベスト10を徹底比較

ここでは、土地活用方法のおすすめベスト10です。メリット・デメリット、収入シミュレーション、向いている土地の条件、他の土地活用との比較等を解説します。

①コインパーキング

メリット・デメリット

コインパーキングのメリットは、狭小地変形地でも車2台分のスペースがあれば、出来ることです。また、一括借り上げ式であれば初期投資0円で始められます。また、将来的にアパート等に転用もしやすく、一時的な土地活用としてもできます。

デメリットは、一括借り上げ式の場合に地代のみの収入になるので、収益性はよくないことです。また土地の利用効率は低くなる場合があります。


収入シミュレーション

○車室8台、1時間/200円、稼働率50%の場合の年間収入シミュレーション
8(台)×200(円)×24×30(日)×12(か月)×50%=6,912,000(円)

向いている土地の条件

一時利用者が多い商業施設、病院、役所の傍が向いています。また駅や繁華街の近くでも良いです。

他の土地活用との比較(節税効果など)

節税効果はありません(固定資産税の軽減措置が受けられない為)。しかし、アスファルト舗装してあれば小規模宅地の特例を使い、200㎡までの相続税評価を軽減することができます。

コインパーキング検討時に役立つ大手業者を比較

コインパーキング検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • 三井のリパーク
  • タイムズ24
  • 日本パーキング

三井のリパークとタイムズ24は、コインパーキング業界では老舗で設置件数も多く、認知度も高いです。営業エリアは全国で、狭小地や変形地でも活用できます。日本パーキングは、立体駐車場の設置が得意な会社です。

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②アパート

メリット・デメリット

アパートのメリットは、土地の利用効率が高いことです。また、一度賃借人がつけば長期間収入が得られます。最後に節税効果があり、将来的な年金代わりに、不労所得目的に始める人が多いです。デメリットは、初期費用が多額になることや、築年数が経過すれば修繕費が掛かる。また、ローン金利・管理費・修繕費・固定資産税など経費が意外に多く掛かります。

収入シミュレーション

○アパート1棟(4部屋)、賃料月額70,000円の場合の、年間収入シミュレーション
4(部屋)×70,000(円)×12(か月)=3,360,000(円)


向いている土地の条件

都心に近い立地・主要駅まで徒歩圏など、会社員や学生が通勤通学しやすい立地です。近くに大きな病院・大学・企業の工場などがあれば、社宅若しくは学生寮としての需要が期待できます。

他の土地活用との比較(節税効果など)

節税効果が期待できます。また、賃借人が長期間居住し稼働率が上がれば収益性は高いです。管理会社に委託すれば、賃借人とのトラブルに巻き込まれることはありません。

アパート検討時に役立つ大手業者を比較

アパート検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • 大東建託
  • ダイワハウス
  • スターツ

いずれも営業エリアは全国区です。大東建託は、建設と管理両方行っており一貫して依頼しやすいです。ダイワハウスは、セキュリティや付属施設に長けたDルームが人気です。スターツは、土地活用を専門的に行う会社であるので、この分野での信頼性が高いです。

③トランクルーム

メリット・デメリット

トランクルームのメリットは、屋外型の場合コンテナ設置や土地をアスファルト整地するなど設置が簡単であるため、初期費用は安価です。また、建物が頑丈であるため管理自体に手間は掛かりません。デメリットは、荷物の搬入に車を使うため、駐車場用の土地が必要なことです。屋内型の場合は、初期投資費用が莫大になります。

収入シミュレーション

○屋外コンテナタイプ10室(1.5畳タイプ)、賃料月額10,000円、稼働率80%の場合の年間シミュレーション
10(室)×10,000(円)×12(か月)×80%=960,000(円)

向いている土地の条件

住宅街やマンションなどに近い立地、若しくは田舎など広い土地が確保できる立地が向いています。

他の土地活用との比較(節税対策など)

屋外型の場合、節税対策にはなりません(固定資産税の軽減が受けられないため)。賃借人がみつかれば使用期間は長期になるので、収入は安定します。24時間利用できるので、防犯カメラなどの設置は必要ですが、賃借人の使用頻度は少ないため、管理自体は面倒ではありません。

屋内型の場合は、土地使用効率が上がり収益増の可能性があります。一方、管理人等を置く必要があるため、人件費が掛かります。

トランクルーム検討時に役立つ大手業者を比較

トランクルーム検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • キュラーズ
  • ドットアールコンテナ
  • ハローストレージ

キュラーズは、屋内型のトランクルームを展開しており、東京・名古屋・大阪・福岡と大都市圏に多くあります。ドットアールコンテナは、屋内と屋外があり、首都圏と東海が主な展開エリアです。ハローストレージは、首都圏と大阪中心に展開しており、屋内・屋外バリエーションの多いサイズを用意しています。

④月極駐車場

メリット・デメリット

月極駐車場のメリットは、初期費用が安価、土地があれば直ぐにできる、好立地である必要がないなどです。デメリットは、土地の利用効率は低い収益性は低い、車上荒らしなどのトラブルに巻き込まれるリスクがある、などです。

収入シミュレーション

○車室10室、月額賃料10,000円、稼働率80%の場合の年間収入シミュレーション
10(室)×10,000(円)×12(か月)×80%=960,000(円)

向いている土地の条件

住宅街の傍やマンションの近く、公共交通網が発達していない地域が向いています。また、固定需要が高いオフィス街に近い立地も向いています。

他の土地活用との比較(節税効果など)

節税効果はありません。また土地は平面での活用となるので、土地利用効率は低くなります。しかし、将来的にアパート等に転用したい場合に、一時的な土地活用としてもできます。設置工事は簡単で、最短2週間程度で始められます。

月極駐車場検討時に役立つ大手業者を比較

月極駐車場は、主に自主管理が多いので大手業者の参入はほぼありません。管理自体を委託する場合は、街の不動産屋さんがメインになります。月極駐車場経営に、宅地建物取引主任者などの免許は必要ないため、募集から賃貸経営までオーナー自ら行っているケースも多いのです。

 

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⑤賃貸マンション

メリット・デメリット

賃貸マンションのメリットは、限られた土地に多くの住戸を作れるので土地利用効率が高く、家賃も高く取れるので高収益が期待できます。また、一度入居すると長期に滞在するケースが多く、安定的に収入が見込めます。デメリットは、初期費用が莫大でリスクは大きいことです。

また、空室リスクや維持管理費費用も掛かります。更に築年数が経過すれば、修繕費等も莫大な金額が掛かってきます。

収入シミュレーション

○マンション1棟〔20部屋〕、家賃80,000円/1部屋、稼働率70%の場合の、年間収入シミュレーション
20(部屋)×80,000(円)×12(か月)×70%=13,440,000(円)

向いている土地の条件

主要駅徒歩圏の好立地、学生が多い町など、通勤通学に便利な立地が向いています。都心部に近く、主要駅に近ければ需要は底固いです。

他の土地活用との比較(節税効果など)
不動産所得から必要経費が差し引けるので、節税効果が高いです。また、アパートに比べると部屋数が多く高収益が見込めます。また、初期費用が高額であるので100%融資は難しく、自己資金も一定以上用意できることが条件です。

賃貸マンション検討時に役立つ大手業者を比較

賃貸マンション検討時の主なサポート会社は、下記になります。

 

  • 旭化成ホームズ
  • 住友不動産
  • スターツ

旭化成ホームズと住友不動産は、分譲マンションも多く手掛けており、賃貸マンション建設も得意分野です。この2社は全国に支店があります。スターツは、賃貸マンションの建設戸数が多くノウハウがあります。また管理部門もあるので、建設から管理まで一貫して依頼することができます。

 

⑥コンビニ

メリット・デメリット

コンビニ経営のメリットは、立地や販売手法によっては高収益を期待できることです。また、田舎であれば買い物が不便な地域をなくすことができ、地域貢献や雇用創出にも繋がります。また、土地を事業用としてコンビニ会社に貸し付ければ、安定的に地代収入を得ることができます。

デメリットは、初期費用が莫大であることです。コンビニ会社への加盟金や店舗建設費用などです。また、経営中は収益の一部を、ロイヤリティとして加盟するコンビニ会社に支払います。尚、事業用として土地を貸した場合にこれらはありません。

向いている土地の条件

人通りが多い、車通りが多い立地が向いています。また、周辺にコンビニなどの商業施設がない立地です。更に、田舎であれば国道沿いなどのロードサイドが向いており、大型車が入りやすいように広大な土地があることが条件です。

他の土地活用との比較(節税対策など)

初期費用は莫大でリスクはあるが、その分高収益が期待できる土地活用です。尚、事業用として土地を貸す場合は、契約期間中は安定的に地代収入はあるが収益性は低いです。

コンビニ検討時に役立つ大手業者を比較

コンビニ検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • セブンイレブンジャパン
  • ファミリーマート
  • ローソン

コンビニ大手は、ほぼ上記3社に集約されています。コンビニ大手は多くの店舗を展開しているので、経営ノウハウをしっかりと持っており、物流ルートも構築出来ているので、サポート体制は万全です。またブランド力に頼れるので、立地さえ間違えなければ高収益が見込めます。

尚、都心部になるとコンビニ間の競争も激しいので、店員の教育や販売手法、人気商品の見極め等が成功のカギになります。コンビニは都心部であれば商圏は大きくないので、地元に定着して固定客を獲得できるかが成功の秘訣です。
 

⑦民泊

メリット・デメリット

民泊のメリットは、マンションや実家が空き部屋となった場合に、活用出来たりします。また、不動産所得から経費を差し引けるので節税効果もあります。更に近年は、民泊が注目を集めており集客できるサイトもあるので、参入がしやすいです。

デメリットは、民泊として営業できるのが年間180日までと制限があることです。また、観光地や都市部など一時利用者が多く見込める立地の必要があります。尚、マンション等では管理規約で民泊禁止にしているところも結構あるので、注意が必要です。

収入シミュレーション

○マンション1室を民泊として、賃料1泊5,000円、稼働率70%での年間シミュレーション
5,000(円)×180(日)×70%=630,000(円)

向いている土地の条件

京都や富士山など、海外でも人気で有名な観光地の近く、東京・大阪・福岡などの都心立地に向いています。

他の土地活用との比較(節税効果など)

賃貸経営となるので、不動産所得から経費(光熱費・管理費・清掃費・民泊システム利用料など)を差し引けるので、節税効果があります。100%に近い稼働率は好立地でないと難しく、ホテルと比べての割安感や営業日数も決まっているので、収益性は高くない。

民泊検討時に役立つ大手業者を比較

民泊検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • ファミリアリンク
  • IKIDANE
  • BCM

上記3社は民泊代行業者、人気ベスト3に入る会社です。例えばファミリアリンクは、予約代行から清掃代行まで全て行います。また、外国人に対応できるように英語や中国語やフランス語など、多言語の対応ができ便利です。料金は、総売り上げの20%と清掃費になります。尚、対応エリアや対応言語は各社異なります。

⑧コインランドリー

メリット・デメリット

コインランドリーのメリットは、無人での経営が可能で人件費があまり掛からないことです。また、地域に根付けば利用率は上がり、安定的に収益が上げられることです。デメリットは、業務用の洗濯機や乾燥機など初期投資が高額です。また、料金単価は低いので初期投資の回収に、時間が掛かります。

収入シミュレーション

○来店数1日あたり30人、客単価800円/1人の場合の年間収入シミュレーション
30(人)×800(円)×365(日)=8,760,000(円)

向いている土地の条件

住宅街やマンションなどの近くが向いています。駐車場があれば広域からも集客ができ、ロードサイド等も向いています。

他の土地活用との比較(節税効果など)

コインランドリーは、定期的な機械のメンテナンスが必要となるので、維持費が掛かります。その代わりに人件費は掛からず、管理自体はそこまで面倒ではありません。駅に近いなど好立地である必要はなく、賃料は安価に済む可能性が高いです。

コインランドリー検討時に役立つ大手業者を比較

コインランドリー検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • ダイワコーポレーション
  • 日本コインランドリー販売
  • ファミリーレンタリース

最近はコインランドリーも多角化しており、ダイワコーポレーションの場合は、都市型・郊外型とそれぞれの立地に合わせた店舗設計をしています。また、サポート体制は万全です。経営開始前の相談から開業に向けてのサポート、経営開始後は遠隔での経営管理、トラブル時の24時間対応、メンテナンスも定期的に行うサービスがあります。

⑨土地信託

メリット・デメリット

土地信託のメリットは、土地のプロに土地活用を委託するので、初期費用はなしです。また、土地活用したいがさまざまな手続きは面倒と思う方にも、土地を預ければ何もしなくてよいのでメリットです。

デメリットは、土地を預けても必ず土地活用が成功するとは限りません。また、土地活用が成功しても信託報酬を払う必要があります。最後に、土地を預けている間は土地を自由に使うことはできません。

向いている土地の条件

都心立地が向いています。理由は、土地活用の選択肢が多いからです。駐車場・オフィスビル・ビジネスホテル・店舗など、さまざまな選択肢から最善の一手を採用するので、成功する確率が高まります。

他の土地活用との比較(節税効果など)

初期費用は掛からないので、リスクはありません。土地活用の種類によっては、高収益を見込めます。

土地信託検討時に役立つ大手業者を比較

土地信託検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • みずほ信託銀行
  • 積水ハウス信託

2社とも全国区の会社です。もともと資金力がある銀行と建築ノウハウを持つハウスメーカーなので、土地活用には長けています。
 

⑩高齢者施設

メリット・デメリット

高齢者施設のメリットは、都会でも田舎でも安定した需要が見込めることです。特に田舎立地でもできるのがメリットです。また建設時に自治体から補助金がでる場合もあります。デメリットは、一度経営が始まると他の用途に転用しにくいです。また、初期費用は補助金が出るとはいえ莫大に掛かります。

収入シミュレーション

高齢者施設を経営する会社との、一棟契約が多いです。この場合、地代と建物賃貸料が収入になります。また自己経営の場合は、入所金や毎月の利用料が主な収入です。

向いている土地の条件

広い土地が取れるところが向いています。特に田舎は高齢化が進んでいるので、長期間需要は底固いです。

他の土地活用との比較(節税効果など)

高齢者施設を営業する、事業者との一棟契約が多いです。主に収入は、土地と建物の賃料になります。尚、建物部分とそれに付属する駐車場等が必要となります。または、土地のみを貸す形態もあります。この場合建物は事業者が建設するので、初期費用は掛からず地代のみの収入となります。

高齢者施設検討時に役立つ大手業者を比較

高齢者施設検討時の主なサポート会社は、下記になります。
 

  • SOMPOケア
  • ニチイホーム

SOMPOケアは、全国に介護施設を有しており、ニチイホームは首都圏中心に介護施設を有しています。どちらも主に介護付き老人ホームと、サービス付き高齢者住宅を展開しています。SOMPOケアの契約形態は、土地のみを借りる形態と、土地と建物を借りる形態があり、後者の場合原則20年間の賃貸借契約となります。

土地活用を比較する際の注意点

ここからは、土地活用を選択するうえでポイントとなる部分を解説します。

①土地活用の目的をはっきりさせる

土地活用の目的は、何になるのか?それは、高収益の追求、税金対策、安定的な収益源の確保、初期投資額を抑えたうえでの土地活用、転用を前提とした土地活用など、目的はさまざまです。これらは各々土地活用の考え方に違いがあります。まずは、土地活用の目的が何であるのかはっきりさせることが大事です。

目的が固まれば、どの土地活用が的確であるのか方向性が定まってくるのです。

②所有する土地の特徴を理解する

所有している土地の特徴や、特性を理解することも大事です。例えば、狭小地であればアパートは難しく、駐車場が妥当です。また都心部の駅に近い立地であれば、賃貸マンション・オフィスビルなどが的確です。つまり所有する土地に、どんなポテンシャルがあるのかを見極めます

③収益性・利回りの考え方を身につける

アパートやマンション経営を行うには、収益性や利回りについて十分な理解が必要です。利回りには、年間の収入金額を初期投資額で割ったのが表面利回りと、年間の収入金額から管理費や税金などの経費を差し引いた金額を、初期投資額で割った実質利回りがあります。利回り計算は後者で行うのがおすすめです。
 

利回りは、初期投資額が高いと低くなります。都心部に近ければ、初期費用は高くなるので利回りは下がり、郊外に行けば利回りは上がります。しかし、空室リスクは都心部の方が低く、郊外へ行けば徐々に高くなります。都心部で収益性は低いが確実に経営していくか、郊外でリスク覚悟で高収益性を目指し経営するか、考え方はさまざまです。

④収支計画・修繕計画は長期的視点で作成する

土地活用の収支計画・修繕計画は、先を見据えて長期的な視点で作成します。土地活用は、初期投資費用を短期間で回収できるものは殆どありません。例えば、都心部でマンション経営を行えば、実質利回りは3%取れればよい方です。したがって、一つの事由に一喜一憂せずに、長期間経営し続けることが大事です。

また、長期間経営を行えば当然に修繕費は掛かってきます。修繕計画をしっかりと構築し、収益の一部を毎月修繕費として積み立てしていきます。

⑤土地活用に潜むあらゆるリスクを洗い出す

土地活用は、収益が上がるなど良いことばかりではなく、当然にリスクも潜みます。土地活用に潜むあらゆるリスクについて想定することが大事です。例えば、アパート経営であれば、空室になるリスクや台風などの災害に遭うリスクがあります。

また、駐車場経営であれば駐車場内のトラブルや、違法駐車などのトラブルに遭うリスクがあります。最後に、土地活用を行うのに金融機関等から借り入れを行えば、金利上昇リスクがあります。土地活用を選ぶ前のリスク想定することで、回避する術を考え柔軟な土地活用ができます。

⑥自身に最適な経営方法を探る

土地の特性や、土地所有者の考え方により、土地活用の選択は大きく変わってきます。土地活用を行う目的や収益性、リスクを考慮した上で、最適な方法を選択することが、土地活用の成功へと繋がります。

⑦土地活用を比較できるサイトを利用する

土地活用方法を比較できるサイトは、たくさんあります。まずは、このようなサイトを片っ端から読み説くのもよいでしょう。サイトによりさまざまな考え方があるので、一つのサイトの内容に自身の考えを引っ張られないようにしましょう。多くのサイトを閲覧することで、自身の考え方が纏まってくることもあります。

⑧専門業者に相談し入念に検討する

自身でなんとなくできそうな土地活用方法の目途がついたら、必ず専門業者に相談しましょう。プロの意見を聞くことでより入念な検討に入れます。もしかしたら、土地の特性によりできない場合もあるので、一度早めに相談したほうが良いでしょう。

専門業者に相談することで、いままで見えてこなかった事実や、新しい情報や考え方を手に入れることができます。また現実的に費用の件や工期など具体性も増します。

専門業者を選ぶ際のポイント

土地活用の成功は、専門業者次第といってもよいでしょう。ここでは専門業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
 

  • 営業エリアが近いか
  • 得意とする土地活用は何か
  • サポート体制は万全か
  • 実績や評判は十分か

まずは、営業エリアが近いことです。営業所が近くにあればトラブル時に、早めに対処してもらえるので、賃借人等からの信頼を得られます。次に、得意とする土地活用は何かということです。次に、サポート体制は万全かも重要で、特に自身で困ったときに即対応してくれるかが大事です。

最後に、口コミ等での評判や実績が充分であれば、ノウハウもあり安心できます。

専門的に扱う担当部署に問い合わせる

大手ハウスメーカー等には、多くの従業員がおりそれぞれの専門的な部署があります。土地活用を専門的に扱う部署を紹介してもらい、直接問い合わせるのをおすすめします。

複数業者を比較したうえで依頼先を決める

同じ立地であっても、業者や担当者により提案はさまざまです。より有利な条件で契約できるように、複数業者を比較したうえで、依頼先を決めていきましょう。費用の安さだけに捕らわれず、トラブル時の対応など充分なサポート体制があるかが大事です。

まとめ

土地活用はさまざまな種類があります。まずは、自身の土地活用の目的をはっきりさせます。そのうえで所有地の特性や、自身で行いたい土地活用の目途を付け、実際に可能かどうかを専門家に相談しましょう。土地活用は一人の考えでは行わず、専門家の意見やさまざまなサイトや雑誌などで情報を集め、慎重に検討していきましょう。

土地活用で成功するためには、焦らずじっくりと進めることが大事で、資金面等で無理をしないということです。

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