駐車場経営者のトラブルTOP7!事例ごとに失敗やリスクの対策も解説

駐車場経営をしていると、気になるのはトラブルの対処と対処方法です。駐車場経営をする上で、よくあるトラブルを知っておくことはとても重要なことでしょう。できればトラブルは回避したいものです。今回は駐車場経営でよくあるトラブルの事例や対策について詳しくご紹介します。

駐車場経営者のトラブルTOP7!事例ごとに失敗やリスクの対策も解説のイメージ

目次

  1. 1駐車場経営のトラブル対処は誰がするの?
  2. 2駐車場経営トラブル・リスク(ベスト7)
  3. 3【第1位】駐車場経営の料金回収トラブル
  4. 4【第2位】駐車場内の事故トラブル
  5. 5【第3位】駐車場経営での上手く収益を出せないリスク
  6. 6【第4位】駐車場経営でのクレームトラブル
  7. 7【第5位】駐車場経営でのゴミトラブル
  8. 8【第6位】駐車場経営での不正利用トラブル
  9. 9【第7位】駐車場経営での犯罪トラブル
  10. 10まとめ

駐車場経営のトラブル対処は誰がするの?

駐車場経営のトラブル対処は誰がするの?

駐車場経営で起こるトラブルの対処は基本的には経営者が行います。トラブルの対処のために専門家に相談するか、しないかの判断も経営者がすることとなります。

駐車場を経営する上で発生するトラブルの多くは運営や管理に関わるものです。駐車場経営を個人で行う場合は、運営管理も個人で行う必要があります。駐車場内で起きたトラブル、周辺住民とのトラブルなど、すべて経営者個人が対処しなければなりません。

駐車場専門の運営会社や不動産会社などに運営、管理を委託するという選択肢もあります。駐車場の運営管理を、運営会社や不動産会社に委託した場合には、経営者がトラブルの対処を行うことはまずないと言ってよいでしょう。

駐車場経営トラブル・リスク(ベスト7)

今回は、駐車場経営でよくあるトラブルをランキング形式でトップ7までご紹介します。併せて各トラブルの対処法もご紹介しますので、個人での駐車場経営を検討している方は、「どうしたらトラブルを回避できるのか」この記事を参考に対策を練ることをおすすめします。
 

【第1位】駐車場経営の料金回収トラブル

【第1位】駐車場経営の料金回収トラブル

駐車場経営で最も多いのが料金に関するトラブルです。月極駐車場とコインパーキングでは、トラブルの内容が異なります。

月極駐車場の料金回収トラブル

月極駐車場では以下のようなトラブルが多いです。
 

  • 借主の駐車料金の滞納
  • 借主が支払期日までに駐車料金を支払わない
  • 口座引き落としができない

これらのトラブルは利用者、運営者ともに日中に連絡がつかないと、解決にも時間がかかります。料金回収トラブルをきっかけに、運営管理を不動産会社に委託する個人経営者も多いようです。

個人経営での月極駐車場は、運営管理を他者に任せている駐車場よりも、賃料の滞納は比較的発生しやすいトラブルです。家賃に比べて賃料が少額なことや、契約時に与信管理を行わない、保証人を求めない場合が多いことから、契約者側も滞納してはいけないという意識が薄くなりがちになります。
 

コインパーキングの料金回収トラブル

コインパーキングでの料金回収トラブルは以下のようなものが多いです。
 

  • 正規料金を支払わない
  • 料金表示の看板がわかりにくい
  • 思っていた駐車料金と違う

細かく時間を区切り料金設定がされている、駐車スペースごとに料金が異なっているなど、複雑な料金体系になっていると利用者からの問い合わせも多くなり、時には正規料金を踏み倒し出庫する利用者もいます。
 

駐車場経営の料金回収トラブル対策

月極駐車場とコインパーキングとでは、トラブルの内容、対処法が異なります。それぞれに合った対策を講じましょう。月極駐車場もコインパーキングも料金回収業務や、利用者への対応業務等の運営管理業務を委託すれば、上記であげたようなトラブルも委託された業者が対応します。

個人で駐車場経営を行う場合には、下記の対策を参考に実行しましょう。
 

月極駐車場の料金回収トラブル対策

 

月極駐車場のトラブル 解決策
  • 借主の駐車料金の滞納
  • 借主が支払期日までに駐車料金を支払わない
  • 口座引き落としができない
  • 保証人を求める
  • 賃料を一括前払い制度にする
  • 引き落とし日前に銀行に口座確認

駐車料金の滞納を防ぐ場合には、契約前に賃料をある程度の期間一括前払いにするか、連帯保証人を求めることで、滞納の可能性がある利用者をブロックすることができます。

地方や郊外では1ケ月の駐車料金が1万円未満のところも多く、駐車場の月額賃料が1ケ月1万円ならば半年で6万円、1年で12万円です。利用者側も半年分程度であれば1括前払いでも了承してもらいやすいでしょう。
 

コインパーキングの料金回収トラブル対策

 

コインパーキングのトラブル 解決策
  • 正規料金を支払わない
  • 料金表示の看板がわかりにくい
  • 思っていた駐車料金と違う
  • 1時間いくらと前払いにする
  • わかりやすい表示にする
  • わかりやすい料金表示にする

コインパーキングで正規料金を支払わないトラブルを回避するためには、利用時間をあらかじめ設定し、前払い制度を取り入れることで、ある程度の料金不払いは防ぐことが可能でしょう。

また、料金表示をわかりやすく看板に表記することも必要です。コインパーキングを個人経営する場合には、看板作成時に業者とともに利用者目線に立ち、どのような看板が良いのかを話し合うことが大切です。

駐車場の運営管理を経営者自身ではなく、駐車場専門の運営会社や不動産会社に委託すると、料金トラブルに関して直接対応することは、ほぼなくなります。

【第2位】駐車場内の事故トラブル

駐車場内での事故はつきものです。スーパーの駐車場でも警察官が呼ばれている現場を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

事故の結果によっては、機器、設備の破損、故障など運営に支障をきたしてしまうことも考えられます。
 

対物 対人
  • 車同士の接触事故
  • 精算機、設備、フェンス、ブロック塀など駐車場設備と車の衝突事故
  • 近隣の建物との接触事故
  • 車と歩行者との接触事故
  • 駐車場を出る際、歩行者と接触事故


このように、駐車場内での事故トラブルは多く、事故内容によっても対応は異なります。被害者がいる場合には、被害者側からの問い合わせにも対応しなければなりません。加害者に対する対応も必要です。警察を呼べば警察への対応も必要です。

コインパーキングでは、ゲートバーやロック板が壊されるような事故トラブルも起こります。精算機やロック板など、コインパーキングとして機能するための機器が故障してしまえば、その期間は通常の運営ができず売上に影響を及ぼすことも考えられます。

駐車場内の事故による機械設備等の破損や故障は修理費用が発生します。さらに、車同士や車と人との接触事故では場合によっては、経緯者の責任が問われることもあります。

事故トラブルは非常に労力を使うものであり、費用の発生も頭を悩ませます。事前にしっかりと対策を施しておきましょう。
 

駐車場経営の事故トラブル対策

駐車場内の事故トラブルを避けるためには、事故が起こりにくいレイアウトにする必要があります。駐車場の規模によっては、駐車スペースや車路の規定サイズが設定されています。それに準じ、事故の発生につながりにくいレイアウトにする必要があります。

駐車場法施工令、駐車場設計・施工指針に基づき、各市区町村で駐車場設備設計計画が設けられています。各市区町村の設備設計計画を確認しておくことが大切です。

駐車場のレイアウトは業者が作成することになりますが、利用者目線に立ち、駐車しやすく、事故につながりにくいレイアウトになっているかどうか確認しましょう。事前に確認するだけでも事故トラブルのリスクはかなりの軽減につながるはずです。
 

【第3位】駐車場経営での上手く収益を出せないリスク

【第3位】駐車場経営で上手く収益を出せないリスク

月極駐車場、コインパーキングともに、駐車場経営において代表的な失敗は、うまく収益が出せないことです。駐車場経営は契約者、利用者がいて初めて収益を得られます。しかし、思っていたよりも収益が出ないと経営が持続できなくなる恐れもあります。
 

月極駐車場の場合
  • 需要が見込めない立地で駐車場経営を始めてしまった
  • 契約が長続きしない
  • 契約者が賃料を滞納する
  • 賃料下落を想定していなかった

月極駐車場は、契約者数の上限があるため、収益に増減があまりないように感じられますが、常に満契約台数が満室状態でなければ、赤字となってしまいます。
 
コインパーキングの場合
  • 回転数が悪い
  • 常にいくつかの駐車スペースが空いている

コインパーキングの場合には、利用者の回転数が収益のポイントになります。常にいくつか駐車スペースが空いていると、その分、赤字に繋がってしまいます。
 

駐車場経営での収益トラブル対策

駐車場経営では、事前調査が成功の大きなカギとなります。駐車場は利用する人がいなければ、収益を生み出すことはできません。そのため、駐車場経営を始める際には、その土地の調査をすることが非常に重要となります。

また税金面などにおいても、土地の固定資産税などを考えておかなくてはなりません。

このように、駐車場経営を始める際には、調査しておかなくてはならないこと、事前に知っておかなくてはならないことが多々あるため、しっかりと知識を得ることが大切であり、収益トラブルを回避するためのものにもなります。

【第4位】駐車場経営でのクレームトラブル

駐車場経営をしていると、必ずクレームトラブルとは対峙することになります。駐車場利用者、周辺住民からの苦情の発生は少なからずあるものです。クレーム内容は月極駐車場とコインパーキングでは、異なるため、それぞれの事例を取り上げましょう。
 

駐車場利用者からのクレームトラブル

 

駐車場利用者によるクレーム
月極駐車場
  • 契約駐車場に別の車が駐車している(無断駐車)
  • 契約外の自動車が放置されている(放置車両)
コインパーキング
  • 駐車券の紛失
  • 5千円札や1万円札の両替
  • 利用者の誤清算による返金希望
  • 駐車料金が思っていたよりも高い
  • 機器の故障で出庫できない

不特定多数の人が利用するコインパーキングは契約者が決まっている月極駐車場よりも、クレームの数は比較的多くなる傾向があります。

コインパーキング利用者からの問い合わせの多くは「駐車スペースの番号を押し間違えたので返金してほしい」「精算機で5,000円札や1万円札が使えない」などです。基本的に、コインパーキングでは、誤清算による返金対応を行っていることは少なく、利用者とのトラブルに繋がりやすくなります。
 

付近住民によるクレームトラブル

周辺住民によるクレームは以下のようなことが多いです。
 

  • 看板の照明が明るい
  • 排気ガスの臭い
  • 車の音、カーステレオやラジオ、会話がうるさい

周辺住民からのクレームは「深夜のアイドリングやマフラーの音がうるさい」「ドアの開け閉めや会話がうるさい」「カーステレオの音がうるさい」「排気ガスの臭いが気になる」「洗濯物が臭くなる」「看板の照明が明るすぎて眠れない」などがあります。

住宅街にある駐車場では前向き駐車をお願いしているところも多く、臭いや音など周辺住民への配慮を欠かすことはできません。
 

駐車場経営でのクレームトラブル対策

  クレーム、トラブル内容 解決策
月極駐車場 無断駐車
  • 他の契約者が間違えて駐車していないか確認する
  • 監視カメラの設置
放置車両
  • 監視カメラの設置
  • 警察に相談、弁護士に相談する
コインパーキング 両替、誤清算、駐車券紛失等 24時間対応できるコールセンターの設置


月極駐車場における無断駐車は、他の契約者が自分の駐車スペースと間違えている場合と、契約外の人が無断駐車している場合とがあります。契約者のナンバーを確認し、特定を最優先しましょう。

契約外の人の無断駐車や長期間、自動車が放置されている場合には、まずは張り紙で警告を行います。効果がない場合には、所有者を調べ、内容証明を送付します。その後も撤去されない場合には、損害賠償や撤去請求など、弁護士に相談することになります。

コインパーキングのクレームの場合には、問い合わせに対して必ず対応できることが必須です。そのため24時間、365日対応できるコールセンターの設置が必要となるでしょう。個人で経営している場合にも、問い合わせに対しては迅速な対応が求められます。

両替、誤清算、駐車券の紛失など、すぐに対応できなければ、更なるクレームに発展しかねません。利用者からの問い合わせに関しては、迅速かつ丁寧な対応を心掛けるようにしましょう。
 
  クレーム内容 解決策
付近住民
  • 照明が明るい
  • 排気ガスの臭い
  • 騒音問題
  • 照明の輝度を少し落とす
  • フェンスなどで囲う、前向き駐車利用にする
  • 騒音注意等の看板を提示し、注意喚起する


周辺住民によるクレームに関しては、誠実に対応する必要があります。駐車場は無人経営であることがほとんどのため、クレームトラブルを起こさず地域に密着した経営が重要となります。

明るさのクレームに対しては看板の照明を少し落とすなどの工夫をし、排気ガスに関するクレームに対してはフェンスなどで駐車場を囲い、利用者に前向き駐車を促すなどの対策を施しましょう。

騒音問題は、騒音に注意してほしいなどの掲示板を設置することで改善を図りましょう。

【第5位】駐車場経営でのゴミトラブル

【第5位】駐車場経営でのゴミトラブル

駐車場は他の商売とは異なり、経営者が不在なことがほとんどのため、ゴミが不法投棄されやすい場所です。タバコの吸い殻や粗大ゴミが捨てられている、ということも多々あります。

加えて、月極駐車場、コインパーキング共に自動販売機を設置している駐車場も多く、自販機横に設置してあるゴミ箱に、空き缶や空きペットボトルだけではなく、生活ゴミなどが捨てられることがあります。

このように、ゴミに関するトラブルは非常に多くあります。月極駐車場もコインパーキングも、常にゴミが投棄されていると、ゴミの臭い、美観を損ねるなどの問題から利用者が減る、付近住民や利用者からのクレームトラブルが起こるといったことが考えられます。

ゴミが捨てられている状態が度々続くと、利用者や付近住民によって、すぐに口コミで悪い評判が広がってしまいます。さらに、粗大ゴミなど大きなゴミは撤去にも費用がかかります。

いずれにせよ、ゴミ問題は契約者離れの原因になり、清掃がしっかりなされていなければ、管理が行き届いていない駐車場である、と判断されてしまいます。管理人の目が行き届いていない駐車場は、車上荒らしなど犯罪のリスクが高まる原因となります。

たかがゴミと思いがちですが、清潔感を維持することは契約台数や評価に大きな影響を与えるのです。
 

駐車場経営のゴミトラブル対策

ゴミトラブルは以下のような対策が必要です。

  • 不法投棄禁止の看板を設置する
  • 防犯カメラを設置する
  • 照明を設置する
  • 定期的な巡回を行う

駐車場に簡単にゴミを捨てられないようにすることが、駐車場のゴミトラブルの解決策となります。定期的に巡回し、掃除をすることでゴミの放置を避けることはできるでしょう。

また「ゴミの不法投棄禁止」「ペットの糞尿は飼い主が持ち帰るように」等の張り紙や看板を設置しましょう。

駐車場に防犯カメラを設置することで、ゴミの不法投棄の抑制だけではなく、車両の放置、車上荒らし、駐車場内での犯罪の抑止にもつながります。

照明を設置し、夜間や人通りが少なくなる時間帯も駐車場内を明るくすることで、ゴミの不法投棄を抑制することも可能でしょう。

個人経営の場合には、こまめに清掃し、防犯カメラの設置、看板の設置、巡回などを行いましょう。駐車場運営会社に管理運営を委託する場合には、清掃もしっかりとしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
 

【第6位】駐車場経営での不正利用トラブル

【第6位】駐車場経営での不正利用トラブル

不正駐車は月極駐車場、コインパーキングともに、よくあるトラブルの1つです。駐車場は、商店などと違い、無人のため、不正利用、不正駐車が非常に発生しやすくなります。

また、経営者だけではなく、利用者にも迷惑がかかるトラブルとなることが多く、個人経営の場合には悩みの種となり得る問題です。

それぞれ内容が異なるため、それぞれの事例をまとめました。
 

月極駐車場の不正利用トラブル

  • 契約者以外の人が勝手に駐車する(無断駐車)
  • 車以外のものを無断で置く

無断駐車に関しては、第4位の駐車場経営でのクレームトラブルでご紹介した通りです。契約者が間違えていないかどうか、確認が必要になります。

また、車以外のものではバイクや自転車など、駐車場から自宅が遠いいため駐車場までバイクで来る、自転車で来るという利用者もいます。

コインパーキングの不正利用トラブル

コインパーキングで駐車スペース以外のところに車を駐車されてしまうと、パーキング利用者が入庫、出庫できなくなってしまう恐れがあります。また放置車両の場合には、勝手に移動することができないため、かなりの手間、時には費用もかかってしまいます。

駐車場経営の不正利用トラブル対策

月極駐車場、コインパーキングどちらも不正利用、不正駐車の問題を個人間で解決しようとすることはおすすめできません。不正利用、不正駐車のトラブルは長期化しやすく、さらに大きな問題に発展しかねない要素を含んでいます。

事前に対策を練ることが重要となります。対策は以下のようなものが良いでしょう。
 

  不正利用トラブルの内容 解決策
月極駐車場 無断駐車(契約者外) 監視カメラの設置
契約車以外のものを置く
  • 定期的な巡回
  • 契約書に契約車両以外の物を置かない等の文言を入れる
コインパーキング 駐車スペース以外のところに車を駐車する
  • 空きスペースを無くす
  • 監視カメラの設置
長時間駐車⇒放置
  • 監視カメラの設置
  • 定期的な巡回

月極駐車場、コインパーキング、どちらを経営するにしても、監視カメラの設置と定期的な巡回は必須です。

特に、月極駐車場で契約者の駐車スペースに、契約外の車が無断駐車してしまうと、契約者が自分の車を駐車できなくなってしまいます。契約者に非常に大きな迷惑がかかるため、無断駐車、不正駐車を想定し監視カメラは必ず設置しましょう。不正利用者の特定にも役立ちます。

また、監視カメラの設置や定期的な巡回に加え、注意喚起のためにも、駐車場の出入り口や駐車場内に「不正駐車は通報します」等の看板の設置をしましょう。

駐車スペースに契約者が契約車以外のものを置く、物置のような使用をすることを回避するために、契約書に「契約車両以外の駐車、物置のような使用は禁止」等の文言を加えておきましょう。

コインパーキングは、ゲートやバーが設置されているため、不正駐車は頻繁にあるとは考えにくいものの、犯罪抑止や不正利用トラブルを回避するためにも、監視カメラの設置、巡回は必要です。

駐車場を建築する際には、駐車場の出入り口部分も、不正駐車できないような構造にすることも検討しましょう。

個人経営で、対策を行っていたにも関わらず不正利用、不正駐車などが起きたときは、個人間での解決は困難です。警察や専門業者に相談し、対処を依頼してください。

【第7位】駐車場経営での犯罪トラブル

【第7位】駐車場経営での犯罪トラブル

駐車場経営で一番避けたいのが犯罪の発生ではないでしょうか。月極駐車場にしろ、コインパーキングにしろ「あそこの駐車場で犯罪が発生した」となれば、口コミであっという間に広がってしまいます。

駐車場で考えられる犯罪トラブルは、以下のようなものがあります。

  • 盗難車の放置
  • 精算機荒らし
  • 車上荒らし
  • 何者かによるタイヤをパンクさせる行為
  • 利用者の車が何者かによって傷をつけられる
  • 当て逃げ

盗難車が駐車場に放置されることは多くあります。また、精算機を破壊して売上金が盗まれるなども少なくありません。

さらに、駐車場利用車の窓ガラスが壊され、中に置いてある金品が盗まれた、車のタイヤやホイールが盗まれてしまったということも数多く発生しています。

盗難車の放置は、勝手に移動することができません。処置が決まるまでの間、本来ならば収益を生むはずの駐車スペースがデッドスペースとなってしまうため、経営者にとって頭を抱える問題となります。

また、精算機の破壊は売上金が盗まれるだけではなく、精算機を再度設置するための精算機の代金、設置工事の費用も経営者の負担となります。加えて、新たに設置するまでの期間、駐車場の利用はできず、収益にも大きな影響を与えます。

利用者の車から盗難が起きた場合には、警察を呼び調査してもらうこととなり、利用者にも多大な迷惑をかけてしまうこととなります。

駐車場でタイヤをパンクさせられる、傷をつけられるということも多々発生しています。誰にされたのかわからない状態では、警察に届けても被害届を出しておしまい、ということにもなりかねません。駐車場経営者の責任問題と発展する可能性があります。

駐車場に車を置いていたら、同じ駐車場利用者にぶつけられ当て逃げをされた、というケースも多く、この場合も何らかの対策を練っておかなければ、駐車場経営者の責任問題に発展するでしょう。
 

駐車場経営の犯罪トラブル対策

駐車場での犯罪トラブルを回避するためには、定期的な巡回と監視カメラの設置が必須です。盗難や車上荒らし、当て逃げ等、どの犯罪トラブルも監視者がいない駐車場で起こることが多く、駐車場のセキュリティシステムは非常に重要となります。

また、夜間においても人の動きを確認できる程度の明るさのある照明設備を整えておくことも犯罪抑止につながります。

まとめ

まとめ

駐車場を経営する上で、知っておきたいトラブルをランキング形式でご紹介しました。まとめると以下の通りです。

  • 【第1位】駐車場経営での料金回収トラブル
  • 【第2位】駐車場内の事故トラブル
  • 【第3位】駐車場経営で上手く収益を出せないリスク
  • 【第4位】駐車場経営でのクレームトラブル
  • 【第5位】駐車場経営でのゴミトラブル
  • 【第6位】駐車場経営での不正利用トラブル
  • 【第7位】駐車場経営での犯罪トラブル

トラブルの多くは、事前に対策を練っておくことで防ぐことができるものばかりです。駐車場経営は事前準備と調査が非常に重要です。

トラブルの他にも、初期費用がどれくらい必要か、経営を成功させるために必要な知識、税金面での知識など、駐車場経営に関する知識をしっかりと得ておきましょう。
 

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