2024年04月01日公開
2024年04月18日更新
切り下げとは|駐車場用語集
切り下げとは駐車場を設けるときに快適に利用できるようにするための重要な工事です。駐車場を新たに作るときには切り下げ工事が必要になることがよくあります。切り下げ工事をしないリスクも合わせて詳細を確認しておきましょう。
切り下げとは
切り下げとは、車道から駐車場に入るときに横切る歩道と車道の間にある段差を低くすることです。通常、歩行者を守るために車道と歩道の間には縁石による境界が設けられています。しかし、駐車場に入るときには歩道を跨がなければならない場合がよくあります。歩道に設けられている段差を解消するための対応が切り下げ工事です。
切り下げ工事をすることで歩道を越えて車の出入りをすることが簡単になります。土地活用として駐車場を経営するときや、住宅やマンションを建てて駐車場を用意するとき、新たに車庫を設置したときなどには段差が問題になりがちです。切り下げ工事をして快適に車の出入りができる環境を作り上げることが大切です。
切り下げ工事をしないとどうなるか
切り下げ工事をしなかった場合には大きな段差を超えて車が通行しなければなりません。段差が大きいと車体を傷つけるリスクがあります。タイヤの損耗も大きくなるため、車やタイヤの寿命を縮める原因になります。
段差がある状態で切り下げ工事をせずにカーステップを設置しているケースもあります。ただ、カーステップの無断設置は道路法の違反です。道路法43条では「道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為」を禁止しています。カーステップの設置は法的には認められていない行為なので、もしカーステップが交通事故の原因になったら責任を問われる可能性があります。安易にカーステップを設置せずに切り下げ工事をするのが適切です。
切り下げ工事は自治体に申請すればできますが、具体的な工事内容を決めて図面を作成し、申請手続きをすることは大変です。土木工事会社に依頼して切り下げをしてもらうのが一般的で、必要な手続きも依頼することができます。
参照:道路法 | e-Gov法令検索(第四十三条)
駐車場やコインパーキングの設備用語
※本記事は可能な限り正確な情報を元に制作しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。引用元・参照元によっては削除される可能性があることを予めご了承ください。また、実際の土地活用についてや、税金・相続等に関しては専門家にご相談されることをおすすめいたします。