2021年09月01日公開
2021年09月01日更新
出庫とは?駐車場・物流・証券用語の意味、入出庫時の注意ポイントも紹介
出庫について解説します。出庫とは、車を駐車場から出すことです。しかし、同じ出庫という言葉でも、物流業界や証券業界では別の意味で使われています。後半は、本来の駐車場分野における出庫と入庫時の注意点やポイントについて紹介します。
出庫とは
駐車場用語でよく使う「出庫」という言葉ですが、業界により意味に違いがあります。この記事では、出庫という言葉について、駐車場・物流・証券用語での意味や、入出庫時の注意ポイントを紹介します。
駐車場用語の出庫とは
出庫とは、駐車場から車を出すことをいいます。平置き駐車場であれば、車を動かすのみですが、機械式駐車場であれば機器操作が必要になります。駐車場から出庫する際は、周りに車や人がいない事など安全を確認します。
物流用語の出庫とは
物流用語の出庫とは、商品・荷物を倉庫内から外に出す作業を意味し、駐車場用語の出庫の意味とは違います。出庫を意味する作業は、ピッキング、仕分け、検品、組み立て、梱包、伝票貼り、確認報告などが該当します。
出荷との違い
出荷は、商品・荷物を倉庫内から外に出す作業のみでなく、売り上げの形状を行い注文のあった相手先に商品や荷物を送付することをいいます。よって、出荷の中に出庫が含まれています。
入庫との違い
入庫とは、会社の在庫が増えることです。一番オーソドックスなのが仕入れをした場合です。会社になかったものが、仕入れにより増えたら入庫となるのです。一般的に在庫数とは、入庫数ー出庫数を差し引いた数になります。
みなし出庫との違い
みなし出庫とは、「在庫を使ったとみなして」処理する簡易的な方法です。実質的にものを動かしている出庫とは、明確な違いがあります。
見なし出庫を使う実例としては、ある製品の組み立てで多くの部品を使う工場があります。部品の点数や数が多く、使った部品をリアルタイムで管理するのが難しいため、簡易的なみなし出庫で手間を省き効率化するケースがあるのです。
証券用語の出庫とは
証券業界で使われる出庫の意味とは、株券を投資家へ返却する行為と、他社へ移管する行為を指します。また、預け先から見た場合は入庫といいます。
株券等は、個人の手元に置いて管理する事はセキュリティ上危険が多いため、証券会社では発行済みの株券を一時的に預かるサービスを行っています。入庫された株券は証券会社で保管されます。尚、現在株券はほぼ電子化されているため、このような手続きはあまり行われていません。
駐車場から出庫する際の注意点
ここからは、駐車場から出庫する際の注意点について解説します。以下に出庫する際の主な注意点を挙げていきます。まずは前進出庫の場合です。
- 車の前方に人がいないか、左右の車から降りる人がいないかなど安全確認を行う
- 左右の車を気にしながら、車路に車がいないかを確認しゆっくりブレーキペダルを緩める
- 車が動き、自身と隣の車の先端部分が並んだらゆっくりとハンドルを切る
- 曲がる時はサイドミラーで両サイドの車との距離の確認、目視で前方の車との距離を見る
- 走行位置を微調整し、ハンドルを真っ直ぐに戻し前進する
次に、後退出庫の場合です。
- バックミラー、サイドミラーが曲がっていないか確認する
- 両サイドの車から人が降りてこないか、車の後方に人や車がいないかなど安全確認をする
- アクセルを緩めゆっくり後進する
- 自身と隣の車の先端部分が並んだら、ゆっくりとハンドルを切る
- サイドミラーで両サイドの車との距離を確認、また目視にてフロント部分の距離を確認、バックミラーにて車や人がいないかを常に確認する
- 走行位置を微調整し、ハンドルを真っ直ぐに戻し前進する
入庫を成功させるためのポイント
次に、入庫を成功させるためのポイントを紹介します。ここでは、後退で入庫する際のポイントを挙げていきます。後退時に気にするのは、周辺の安全確認、死角に入りそうな構造物などの確認、駐車スペースの形状や左右の車の駐車状況の確認になります。
- 駐車スペース周辺の障害物を確認する(低いポールや車止め、ガードレール、電柱など)
- 駐車スペースに来たら、駐車区画のサイズ、奥行き、車止めの有無、などの状態を確認する
- 車を入庫しやすい角度に調整し、駐車態勢に入る
- 後退は焦らずゆっくりと行う。後退しながらバックミラーやサイドミラーにて安全確認を常に行う
- 周辺障害物や左右の車両との距離を見ながら後退する。
- 自身と左右の車の先端部分が並んだら、ハンドルを真っ直ぐに戻す
- 入庫完了直前はサイドミラーや窓越しにて、後方を確認する。また、車止めを乗り越えないようにゆっくり後退する
まとめ
車の運転で意外と接触事故が多いのが、駐車作業です。道路での運転では気を使い、安全運転を心掛けていても自宅の車庫やコンビニの駐車場では、一瞬安心して気が抜けてしまう時があるのです。また、運転が不慣れな人や苦手な人は、駐車が苦手なことが多いのです。
今回は、一般的な駐車場の入出庫のポイントを挙げてみましたが、世の中には幅が狭い駐車場や、道路からバックでしか入れない駐車場、坂道の途中で縦列駐車になっているなど、駐車が難しい駐車場は山ほどあります。運転が苦手・駐車が苦手な人は、車のサイズ感や内外輪差をよく理解し、駐車のコツを掴むしかありません。駐車するときは、冷静な気持ちでゆっくりと運転操作することを常に心がけてみましょう。