2021年09月01日公開
2024年03月27日更新
バリカーとは?設置する目的と種類・交換方法を解説
バリカーとは、車の侵入を防ぐために設置するものです。このバリカーには、さまざまな形態や種類があり、その用途に応じて使い分けることができます。この記事では、バリカーを設置するメリットやバリカーの意味、バリカーの種類などを解説します。
バリカーとは?
バリカーとは、簡単に言うと車止めです。バリカーは、駐車場の入り口や敷地と道路の境界、公園の入り口や歩道部分など、車に侵入されたくないところに設置するのが一般的です。バリカーとは、「バリケード」という意味があり、そこに車を表す英語の「カー」を足した造語と言われています。
バリカーを設置するメリット
バリカーを設置するメリットは、車の侵入を防げることです。例えば、歩道であれば車の侵入を防ぐことにより、安全に利用することができます。また、バリカーを脱着式や上下式にすることで、時間帯により車の侵入を制限することが可能です。
バリカーを使う目的
ここでは、バリカーを使う主な目的について紹介します。
防犯(車の盗難防止)
まずは、防犯や車の盗難防止です。バリカーがあることで物理的に車両を移動できなくなりますが、バリカーを動かすことで金属音などが近隣に響き渡ってしまいます。窃盗犯はこのような音が発生することを嫌うので一定の効果があるのです。
また、敷地境界にバリカーがあることで、心理的に侵入しにくい状況を作ることができます。総じて、防犯対策にもなっているのです。
飛び込み防止
車に飛び込まれたくないような場所に、設置することもあります。例えばコンビニの駐車場であれば、車の誤操作で店舗側に飛び込んでこないように、バリカーを設置することがあります。また、交差点の角に家がある場合や、交通量が多い道路のカーブ部分に家があるときです。
車が誤って突っ込んできた時に、家の敷地内に飛び込んでこないように、敷地境界部分にI型のものや「コ」の字型のバリカーを設置するケースがあります。
進入禁止の明示
住宅街で角地の場合、車や歩行者がショートカットして敷地に入ってくることがあります。毎度、勝手に敷地に入られるのは住民としては気分がよくありません。こんなときは、バリカーを建てると物理的・視覚的に侵入を防ぐことができます。わざわざバリカーを外して、侵入してくる人はほぼいません。
バリカーの種類
ここでは、バリカーの種類について紹介していきます。
①固定式
固定式は、コンクリート等で固定されており一切動かすことができないバリカーです。材質は、スチール製や、ステンレス製があります。特に太い固定式のものは、侵入防止と言うより保護ポールとして使用されます。また、最近では夜間の視認性を高めるために、先端部分が発光するものもあります。
他には、擬石タイプもあります。これは、本物の石のような風貌で、公園の入り口や歩道に設置されているケースが多いです。雨風などによる風化に強いなど、耐久性に優れているのが特徴です。
②可動式(差込式・上下式・脱着式)
可動式には、「差込式」・「上下式」・「脱着式」があります。差込式や上下式は、普段は車等の出入りをさせたいが営業時間外や夜間の時間など、車を侵入させたくない時間帯があるときに使うバリカーです。
「差込式」は抜き差しが自由にできます。地中にサヤ管を埋め込み、必要な時にバリカーを差し車等の進入を防ぎます。差込式は、バリカーの保管場所が必要になります。次に、「上下式」は上下に可動します。「差込式」と違いポール本体が地中に埋め込まれるため、置き場所に困らず、保守管理が楽です。
③コノ字型(アーチ型)
コノ字型には、固定式と脱着式があります。固定式は、主に道路と歩道の境界や、車止めが必要な駐車場などに設置されています。脱着式は、公共施設や普段は車の侵入を禁止しているような場所の入り口に、設置するケースが多いです。
公園などに設置される場合には、景観を損なわないようなデザインになっていたり、アルミ製のサインプレーが設置され「車両進入禁止」「歩行者専用」などの、注意喚起を促す看板が設置されることもあります。
④移動式
最後に、移動式です。移動式は簡易的な樹脂製のものから、スチール製やステンレス製など本格的なものもあります。樹脂製は、価格が安く軽量であることが特徴です。更に、専用スタンドで安定感があり、容易に移動や設置ができます。
迷惑駐車や車の進入禁止などを注意喚起する場合に、効果的です。しかし、樹脂製は先述の脱着式などのように強度はなく、実際に車の衝突には当然に耐えられる強度はありません。
また、一定の強度を求めるのであればスチール製などの商品もあります。主に、一時的な進入禁止や交通規制などをする場合に用いられます。
バリカー(上下式)のポールを交換する方法
バリカー(上下式)のポールを交換する方法について解説します。本体が車等の接触のため破損した場合には交換が必要になりますが、ドライバー1本で新しいポールと交換ができるので意外と簡単です。
交換方法は、まず曲がってしまったバリカーの根本部分にあるビスを取ります。その次に、本体を抜き取り新しいバリカーを差し込み、根本のビスを再び締め直せば交換完了となります。
まとめ
バリカーは、車の侵入を規制したい場合や、車の侵入を防ぎたい場合、また防犯等に最適なものです。バリカーは使う目的に合わせて、さまざまな商品があるので、特性を踏まえて最適なものを選んでいきましょう。