ゲート式駐車場とは?用語の意味、使い方、設置コストについて解説

「ゲート式駐車場」について述べた解説記事です。ゲート式駐車場とは何か?など、ゲート式駐車場の特徴やメリットについて紹介します。他に、ゲート式駐車場の使い方やその時の注意事項も紹介します。この記事では、身近なゲート式駐車場について理解を深めていきます。

ゲート式駐車場とは?用語の意味、使い方、設置コストについて解説のイメージ

目次

  1. 1ゲート式駐車場とは
  2. 2ゲート式駐車場の特徴・メリット
  3. 3ゲート式駐車場とパークロック式の違い
  4. 4ゲート式駐車場の使い方・流れ
  5. 5ゲート式駐車場を使う際の注意点
  6. 6まとめ

ゲート式駐車場とは

ゲート式駐車場とは、駐車場の入り口にゲートが設置されていて、利用者のみ場内に入れる仕組みです。主に、収容台数が多い時間貸し駐車場(コインパーキング)に設置されています。ゲート式駐車場は、入庫の際に発券機から駐車券を受け取り、出庫の際は精算機にて料金を支払います。

ゲート式駐車場には、青空駐車場や立体自走式駐車場があり、大型の商業施設・総合病院・百貨店などで採用されています。また、ゲート式駐車場の一部では、月極駐車場が併用されているケースがあります。月極利用者は、契約期間いつでもゲートを通過できる定期チケットにて場内に入り、予め決められた区画に駐車します。

また、精算方法は出庫時精算の他に、事前精算機での精算方法もあります。また、最近では、ナンバー読み取りの専用カメラで入庫時にナンバープレートを読み取り、駐車券の発券を省略するところもあります。また、駐車券と車両ナンバー情報を連動させ、事前精算した車はゲートが自動で開くシステムを導入しているケースもあるのです。

ゲート式駐車場の特徴・メリット

まずは、ゲート式駐車場の特徴とメリットです。
 

  • 大型の駐車場に採用できる
  • 青空駐車場であれば、工期は短く設置費用は安価に済む
  • 管理がラク
  • 平置き駐車場だから、駐車が簡単

まず、ゲート式駐車場は収容台数が多い駐車場に採用されます。車室が多い駐車場の場合、通常のコインパーキングのようにロック板を設置するのは、機器代と工事の手間が掛かります。また、日常の点検箇所が多くなり現実的ではありません。よって、このような大型駐車場のコインパーキングには、ゲート式が採用されます。

ゲート式にすることで、敷地は広いのですが工期は短く、初期費用も安価に済みます。防犯カメラや敷地内のLED照明の設置台数は増えますが、車室が多い分収益は多くなる見込みがあるため、大きな負担とはなりません。

次に、管理の面です。青空駐車場の場合、日常使う機器は、主に入出庫口に設置されている駐車券発券機・精算機・ゲートになります。大型の駐車場の割に機器が少なく、メンテナンスや点検がラクです。

尚、立体自走式の場合は、駐車場棟と言われる建物になるので、上記以外に消火設備や場内照明設備、エレベーターなど多くの機器があります。管理はラクとは言えない部分もありますが、ビル管理のように人が日常過ごすような施設ではないので、空調やゴミ出しなどの管理はありません。よって、ビル管理等に比べれば依然管理はラクと言えます。

最後に、平置き駐車場なので駐車は簡単です。車室にロック板があると、車の運転が苦手な人は駐車を敬遠することがありますが、ゲート式は平置きになるので車室自体に機器の設置はなく、安心して停められます。また、車室の幅や車路の幅が広いケースもあるので、総合的に駐車しやすいと言えます。

駐車台数が多いほど初期費用を分散できる

ゲート式駐車場は、車室が多いので高収益が見込めます。よって、1区画あたりに掛かる初期費用を分散できます。また、ゲート式は車が敷地内を通る車路を設ける必要があります。ゲート式は、概ね30台以上の車室を有する駐車場に有効的な方法であるので、広い土地が必要です。

尚、都心部などで広い土地を確保するには、土地の取得費用が高くついたり、自走式立体駐車場であれば建築コストは莫大です。よって、駐車場自体の設置費用は分散ができますが、それ以外の設置費用が莫大な価格になることがあるので、コスト面で収支に合うのか、など確認が必要です。

ゲート式駐車場とパークロック式の違い

ここでは、「ゲート式駐車場」と「パークロック式」の違いついて解説します。この章では主にパークロック式について紹介し、ゲート式との違いを確認していきます。

パークロック式のメリット

パークロック式のメリットは下記2点になります。

駐車場スペースを潰さない

「パークロック式」は、コインパーキングに多く採用されいる、ロック板が車室にある方式です。パークロック式は、車が駐車するとロック板がせり上がり、料金精算が済むとロック板が下がり出庫できる仕組みです。

パークロック式のメリットは、狭小の土地に設置できることです。また、道路から直接入庫するタイプであれば、車路が必要ないので駐車場スペースを潰すことなく、敷地の有効活用ができます

新方式の登場により使いやすさが向上した

また、最近ではロック板のないコインパーキングや、ロック板が地面に埋め込まれている方式もあります。ロック板がない方式は、車のナンバーを車室後方のカメラで読み取り駐車管理しています。入庫時にナンバーが読み取られているのと、敷地内に防犯カメラがあるので不正出庫はできません。

ロック板が埋め込まれている方式は、見た目は平置き駐車場と変わりがないので、駐車しやすくなります。更に、足元のロック板を気にすることなく乗降できるので安心です。

ゲート式駐車場の使い方・流れ

ここでは、ゲート式駐車場の使い方・流れについて紹介します。

 

  1. 入庫時に駐車券を受け取り、バーが開いたら場内に進行する(駐車券発券のボタンを押すタイプが多い)
  2. 駐車場内の空いているところに駐車する
  3. 出庫時は、事前精算機があれば支払いを済ませておく
  4. 出庫するために、出庫口に車を進め精算機に駐車券を投入する
  5. 支払いを済ませるとバーが開き、駐車場から出庫できる

尚、出庫時は駐車券があるか、1000円札や小銭などで駐車料金が支払えるかの2点を確認して、出庫口に向かいます。万が一、駐車券を紛失している場合、高額料金を請求されるケースもあります。

また、事前精算機を利用することで、駐車券の紛失や小銭がないなどに気づけます。出庫口の精算機で先述の事態に気づいたときは、後続の車に迷惑を掛けてしまいます。よって、事前精算機の設置がある駐車場では、上記の防止と出口の渋滞抑制のために、事前精算機の利用がおすすめです。

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ゲート式駐車場を使う際の注意点

ここでは、ゲート式駐車場利用時の注意点を紹介します。

駐車券の紛失

まずは、駐車券の紛失です。駐車券は出庫時に絶対に必要なものです。駐車券は紛失することがないように、胸ポケットなどではなくお財布やバックの中など、紛失のリスクが低いところに所持しておきます。

最大料金に関するトラブル

次に、最大料金に関することです。最大料金とは、規定の時間内であれば通常価格の加算料金ではなく、お得な価格設定を使える制度です。例えば、1時間あたり300円のコインパーキングで、最大料金が24時間以内1500円であった場合です。

この駐車場を2時間利用すれば、駐車料金は600円となります。また、6時間利用すると通常は1800円の駐車料金となりますが、24時間以内の駐車は最大料金の適用があるので、1,500円となるのです。この最大料金についてのトラブルが多くなっています。

その原因は、繰り返し最大料金が適用できるか否かになります。コインパーキングは、最大でも48時間以内までの駐車となります。仮に、先述の駐車場で35時間駐車した場合、最大料金2回適用となるので駐車料金3,000円と思ってしまいます。

しかし、この最大料金が繰り返し適用できるかは、コインパーキングにより異なるのです。よって、この駐車場で繰り返し適用がない場合、駐車料金は「24時間分=1,500円となるが、24時間~35時間までは通常料金の加算となる為、300円×11時間=3,300円となり」、合計4,800円となるのです。

つまり、3,000円かと思っていた駐車料金が、利用者の確認不足、また施設側の告知不足で認識のズレが生じてしまい、トラブルになるのです。このようなトラブルを回避するには、利用者は駐車場の最大料金のルール確認、施設者側は看板などによる目立つ方法で告知することが必要です。

まとめ

ゲート式駐車場は、都市部や市街地などに多様な用途で設置されています。施設者側としては、設置コストが比較的安価、管理がラクなどのメリットがあり、利用者には駐車しやすいなどのメリットがあります。使用方法や注意点などを留意し、ゲート式駐車場を利用していきましょう。

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