2021年08月03日公開
2024年04月30日更新
コインパーキングの使い方と流れを解説!よくあるトラブルの対策も紹介
ロック式、ゲート式などコインパーキング利用時の使い方について解説します。また、コインパーキングの探し方や予約方法など、より便利で使いやすくなったコインパーキングについても紹介します。更に、誤解を生みやすい最大料金についての仕組みや使い方・注意点も解説します。
目次
【ロック式(フラップ式)】コインパーキングの使い方
ロック式(フラップ式)コインパーキングは駐車区画にロック板が設置されているタイプの駐車場です。センサーによってロックがかかる仕組みになっていて、駐車時間が自動計測されます。出庫時には精算機で支払いをするのが一般的です。都会のコインパーキングでよく用いられています。
ロック式(フラップ式)コインパーキングの利用の流れ
ロック式(フラップ式)コインパーキングの使い方は以下のような流れになっています。
<入庫時>
- 駐車場内の空いている駐車区画に車を停める
<出庫時>
- 出庫前に駐車場内に設置されている精算機で支払いをする
- ロック板が下がったら出庫する
利用時の注意点
ロック式(フラップ式)コインパーキングではロック板の使い方に注意しましょう。駐車するときにはロック板が下がっていることを確認してから、ロック板を乗り越えて入庫します。ロック板の手前に駐車してしまうと違反になるので正しい使い方をすることが大切です。ロック式のコインパーキングでは車高が低い車は傷が付く可能性がある点にも注意が必要です。
出庫時はロック板が下がっているか確認してから車を動かすことが重要です。精算機で支払いを終えた時点でロックが下がったことを確認しましょう。もしロック板が下がらなかったら運営会社に連絡をして対応してもらいます。また、ロック板が下がった状態で時間が経過すると再び入庫したと見なされる場合があります。精算を済ませたら速やかに出庫しましょう。
【ゲート式】コインパーキングの使い方
ゲート式コインパーキングは駐車場内の出入りのときにゲートを使用しているタイプの駐車場です。入庫時に駐車券を受け取り、出庫時に駐車券を精算機に投入して支払をする仕組みになっています。ショッピングモールなどでよく用いられているタイプです。
ゲート式コインパーキングの利用の流れ
ゲート式コインパーキングの使い方は以下のような流れになっています。
<入庫時>
- 駐車場の入口の発券機で駐車券を発券する
- ゲートが上がったら駐車場に入場する
- 空いている駐車区画に車を停める
<出庫時>
- 出口ゲートに向かう
- 備え付けの精算機に駐車券を挿入する
- 表示された料金を投入する
- ゲートが上がったら駐車場外に出る
利用時の注意点
ゲート式コインパーキングの使い方では駐車券の取り扱いに注意しましょう。駐車券で入出庫を管理しているので、紛失してしまうとトラブルになります。また、磁気を使用している駐車券が多く、強い磁石に近づけると認識されなくなる場合があります。駐車券を折ってしまったのが原因で自動精算機を使えなくなる場合もあるので、丁寧に取り扱うことが大切です。
駐車券を紛失したり、破損して認識されなくなったりしたときには最大料金や紛失料金の支払いを求められます。高額請求を受ける可能性があるので注意が必要です。
ゲート式コインパーキングから出庫するときには精算前に小銭や千円札を容易捨ておくことが重要です。出口にある自動精算機は小銭や千円札にしか対応していない場合があります。支払えない状況で後ろに車が並んでしまうと混雑の原因になり、トラブルになってしまいます。
また、出庫のときにうっかりバックしないように気を付けましょう。精算機で支払いを済ませるとゲートバーが上がりますが、車をバックさせるとまた下がってしまいます。支払いができなくなって困る状況に陥るので注意が必要です。
【チケット式(前払い式)】コインパーキングの使い方
チケット式(前払い式)コインパーキングは事前に駐車料金を支払うタイプの駐車場です。入庫した時点で駐車チケットを購入して利用する仕組みになっています。入庫するときに利用予定の時間分の料金を前払いして駐車します。地方でよく見かけられるコインパーキングで、1回料金が設定されている場合もあるタイプです。
チケット式(前払い式)コインパーキングの利用の流れ
チケット式(前払い式)コインパーキングの使い方は以下のような流れになっています。
<入庫時>
- 駐車場内の空いている駐車区画に車を停める
- 精算機で料金の前払いをしてチケットを手に入れる
- チケットを車のダッシュボードなどの見やすいところに設置する
<出庫時>
- そのまま駐車場から出庫する
利用時の注意点
チケット式(前払い式)コインパーキングの使い方では入庫時に先に支払いが必要なので注意しましょう。出庫時に支払いをする後払い式のコインパーキングを使い慣れているとやってしまいがちなミスです。コインパーキングを利用するときに看板や利用規約を確認して、正しい金額を先に支払うことが大切です。
チケット式コインパーキングでは1日料金や時間料金が設定されています。料金を計算して不足しないように支払うことが必要です。1時間100円のコインパーキングで300円を支払い、3時間を超えて駐車していると違反になります。発行されたチケットはフロントガラスからよく見えるように設置して、正しく利用していることを示すことも重要です。
チケット式コインパーキングでもし前払いした料金が少なかったとしても落ち着いて対応すれば大丈夫です。管理会社から車に貼り紙をされるのが一般的で、指示通りに支払いをすれば解決します。チケットを置き忘れてしまったり、フロントガラスから見えないところにあったりしたときにも貼り紙をされます。料金の支払いについてトラブルになるリスクがあるので注意しましょう。
【ロックレス式】コインパーキングの使い方
ロックレス式コインパーキングはロック板やゲートを使用せずに、入庫した車のナンバーを読み取ることで入出庫の管理をするタイプの駐車場です。駐車場にカメラを設置して車のナンバーを読み取り、入庫時刻と出庫時刻をカウントする仕組みです。比較的新しいタイプなので使い方に気を付けましょう。
ロックレス式コインパーキングの利用の流れ
ロックレス式コインパーキングの使い方は以下のような流れになっています。
<入庫時>
- 駐車場内の空いている駐車区画に車を停める
<出庫時>
- 事前精算機に車のナンバーまたは車室番号を入力する
- 表示された料金を投入する
- 駐車場から出庫する
利用時の注意点
ロックレス式コインパーキングは入庫しやすいのがメリットですが、出庫時にトラブルになりやすいので使い方に注意が必要です。ロック板がなく、出入り口にゲートも設けられていないため、駐車料金の支払いをせずに出庫できる場合があります。料金の精算方法がわからず、料金を支払わずに出庫してしまうこともあるでしょう。
ロックレス式コインパーキングでは入庫したときにナンバーと入庫時刻が記録されています。出庫する前に精算機で支払いをしていなかった場合には、後から請求を受けることになります。支払いをせずに出庫するのは利用規約に違反する行為です。実際に利用時間以上の金額の請求を受ける可能性もあるので注意が必要です。
また、ナンバーを入力して精算するタイプの精算機のときにはナンバーを正確に入力することが必要です。車を買ったばかりでナンバーを覚えていないと、事前精算機でナンバーを入力できずに困ってしまいます。特に広いロックレス式コインパーキングを利用するときにはナンバーをメモしておくと安心です。
施設・店舗付帯コインパーキングの使い方
スーパーや飲食店、美容室などを利用した際に、その店舗や施設の提携駐車場を利用すると、駐車料金のサービスを受けられることがあります。このような場合のコインパーキングの使い方について、解説します。
サービス券を受け取った際の使い方
利用した店舗や施設の提携駐車場を利用すると、サービス券を貰えることがあります。サービス券は、利用時間や滞在時間に応じて、必要分が受け取れます。サービス券を受け取ったら、出庫時の料金精算で使用ができます。
まず、精算機に駐車券を入れると料金が表示されます。その後、サービス券を駐車券と同じ投入口に入れることで、駐車料金の割引若しくは無料になるサービスを受けられます。
尚、ゲート式の場合は駐車券が発行されるので、店舗に持参し割引サービスを受けますが、ロック式の場合は駐車券がありません。こんなときは、精算機で「利用証明書」を発行し店舗に持参します。
サービス券を使う際の注意点
サービス券を使う際の注意点は、下記の通りです。
- サービス券は1枚ずつ投入する
- おつりは出ない
まず、精算時に投入するサービス券ですが、1枚ずつ落ち着いて入れることです。後続車がいると焦ってしまいますが、いっぺんに2枚以上入れると機械内での詰まりや故障の原因となります。次に、利用時間分以上のサービス券を投入してもおつりは出ません。
駐車券に割引データを付与してもらう際の使い方
次に、駐車券に割引データを付与してもらう際の使い方です。スーパーやデパートなどでゲート式の場合、○○○○円以上の利用で〇時間駐車料金無料という形態があります。このサービスを受けるには、駐車券を店舗まで持参し、精算時に割引データを付与してもらうことになります。
割引データが付与された駐車券を、出庫時の精算で使うことにより割引サービスを受けられます。
駐車券に割引データを付与してもらう際の注意点
駐車券に割引データを付与してもらう際の注意点は、下記の通りです。
- 駐車券はなくさない
- 割引サービス以上に利用した場合、差額は負担する
- 施設や店舗を利用しただけでは、割引は受けられない
まず、駐車券は絶対に紛失しないことです。次に、割引サービス以上に利用した場合、差額は負担となります。最後に、買い物等をしないと割引サービスは受けられません。
コインパーキングの検索・予約方法
コインパーキングに駐車しようと思ったら、どこも満車で停める場所に困ったという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?土地勘のない場所であったら、コインパーキング探しは意外と大変です。そんな時に役に立つのが、コインパーキングの検索サービスです。
コインパーキングの大手「三井のリパーク」では、コインパーキングを簡単に探すことが出来ます。まず、インターネットにて「三井のリパーク」と検索します。コインパーキングの検索画面が表示されたら、指定の地名を記入することで周辺のコインパーキングが地図上に表示されます。
満車空車情報はもちろんのこと、料金の詳細(カウント時間と料金、最大料金など)、所在地や収容台数、車室の寸法、精算方法(クレジットカードやTポイントカードが使用可など)など、詳細な情報が確認できます。
しかし、WEB上では空車表示となっていても、向かっている間に満車となってしまう場合もあります。特に一人で運転中の場合、スマホを常に見ることはできず、このような事態になることも想定されます。また、何日も前から周辺施設等を利用するために、駐車場を予め確保しておきたいという需要もあるのです。
そこで、大手コインパーキング会社の「三井のリパーク」では、一部に予約車専用区画を設けています。予約方法は、WEB上で駐車したい地域のコインパーキングを検索し、選択した駐車場の予約車専用区画が空いていれば即予約が可能です。予約は1日単位で、予約が初めてのときのみユーザー登録します。予約時は、名前や住所と入庫する車のナンバー情報を入力します。
また、駐車料金は事前決済でクレジットカード支払いとなります。支払いを完了し、登録メールアドレスに「予約完了」メールが来たら予約作業は終了です。当日は、指定の時間になったら予約した駐車場の予約車専用区画が利用できます。
バイクが利用できるコインパーキングの探し方
バイクを停められるコインパーキングは殆どありません。また、車を停めるコインパーキングにバイクを停めることはことはできません。駅があれば、駐輪場にバイク置き場が併設されていることがあるのですが、一般的に街中でバイクの駐車場を探すのは苦労します。
探し方としては、「バイク コインパーキング」と検索しましょう。大手コインパーキング会社「タイムズ」では、バイク専用駐車場を設置しています。
コインパーキングの通常・最大料金の仕組み
ここでは、コインパーキング利用時に一番気になる「利用料金」について解説します。コインパーキングには、「○○○円/30分」という通常料金と最大料金○○○円という形で設定されているケースが殆どです。
また、通常料金の他に夜間料金や平日と休日、イベント開催時の特別料金など、立地により設定料金はさまざまです。更に、通常料金のカウント時間も周辺にどんな施設があるかで変わってきます。例えば、周辺にあるのがスーパーや銀行など比較的短時間で済むような施設であれば、カウントする時間を短くします。
スーパーであれば長時間滞在することはあまりないので、15分や30分カウントにすると利用しやすくなります。反対に、病院やレストランなど滞在時間が比較的長い施設の傍にある場合、カウント時間を長めにします。つまり、コインパーキングを利用する顧客の目的により、利用しやすいように設定を柔軟に変えているのです。
次に、最大料金は12時間単位や24時間単位などで設定されます。最大料金は、料金が最大値まで加算されても、時間内であればそれ以上加算されません。最大料金を設定することで、利用者にはお得感が生まれます。
例えば最大料金が、「駐車後24時間以内、最大料金1,000円」で、通常料金が1時間200円のコインパーキングであれば、駐車時間が5時間以上24時間以内の駐車料金は1,000円ということになります。
コインパーキングの最大料金にまつわるトラブル
コインパーキングのルールとして、駐車できる時間は48時間以内と決まっています。したがって、コインパーキングには2日以上停めることはそもそもできません。また、最大料金については「繰り返し利用ができるか否か」が、コインパーキング毎に異なっており、トラブルの原因となることが多いのです。
例えば、通常料金200円/1時間、最大料金24時間以内1,000円のコインパーキングがあるとします。最大料金の繰り返し利用が出来るのであれば、最大2日停めた場合の利用料金は2,000円となります。しかし、「繰り返し適用がない」コインパーキングの場合、24時間を超過した利用時間分は通常料金が適用となります。
このとき料金は、最大料金1,000円+200円×24時間=5,800円となってしまうのです。この最大料金の繰り返しが適用か否かは、コインパーキング敷地内の看板に小さく記載があるのですが、見る人は殆どいません。コインパーキングを長時間利用する時は、敷地内の看板にて料金ルールを確認しておきます。
パーキングメーターの概要・使い方
パーキングメーターは、都市部の路上脇に設置されており、白線の駐車区画内に車を停車させることで利用できます。パーキングメーターには、車を感知するセンサーがついており、駐車したら利用料金を投入します。尚、パーキングメーターで駐車できる時間は、60分以内と決まっています。
パーキングメーターを使うメリット・デメリット
パーキングメーターは、都市部や繁華街などに設置されていて、買い物などで店舗を短時間で利用する時に便利です。路上にあるので入庫しやすく、駐車違反の心配がないのがメリットです。デメリットは、駐車時間が60分以内なので長時間店舗や施設を利用する場合は不向きです。更に、利用時間が日中のみであるケースもあります。
まとめ
コインパーキングの入庫時と出庫時は、駐車場の種類によりさまざまなルールや注意点があります。利用時は、事故やトラブルなどを起こさぬよう敷地内の運転は、慎重に行うことが必要です。
※本記事は可能な限り正確な情報を元に制作しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。引用元・参照元によっては削除される可能性があることを予めご了承ください。また、実際の土地活用についてや、税金・相続等に関しては専門家にご相談されることをおすすめいたします。