2022年06月17日公開
2022年06月17日更新
コインパーキングの最大料金とは?事前確認しないと損する注意点も紹介
コインパーキングの最大料金について、解説した記事になります。最大料金はコインパーキング毎に設定が異なるので、その種類や注意点を紹介していきます。また、コインパーキング利用時に確認するポイントなども紹介し、利用時に損することがないようにしていきます。

目次
コインパーキングの最大料金とは
コインパーキングを利用すると、看板に最大料金○○○円と書かれているのを、見かけたことがある人は多いでしょう。最大料金とは、長時間利用者の駐車料金がお得になるサービスです。最大料金は、コインパーキングの立地毎に料金設定が異なります。
この最大料金には、実は罠があります。それは、最大料金が1回限りであるのか?若しくは繰り返し適用であるのか?です。この記事では、コインパーキングの最大料金について、また最大料金を利用するときに気を付けておきたい、確認事項などについて解説します。
はじめは、コインパーキングの最大料金の種類についてです。
コインパーキングの最大料金の種類
コインパーキングの最大料金には、いくつかの種類があります。利用時には、そのコインパーキングの最大料金の設定がどのようになっているかを確認します。
①最大料金、駐車後〜〜時間
まず一つ目は、最大料金の適用範囲が駐車後○○時間以内となるケースです。例えば、駐車料金が1時間400円、駐車後12時間以内の最大料金1,000円であるとします。この場合、駐車時間が3時間であれば通常1200円のところ、最大料金適用で1,000円となります。
また、12時間を超えて駐車した場合は、最大料金+超過した時間分が課金されます。このコインパーキングに15時間駐車すると、最大料金1,000円+400円×3(時間)=2,200円が駐車料金となります。
②指定の時間帯における最大料金
次に、昼間や夜間など特定の時間帯だけ適用されるケースです。例えば、オフィス街であれば昼間は人口が多く、利用者が見込めるので最大料金はないが、夜間は利用者が少ないため20:00~翌日7:00までの間の利用で、最大料金を設定することがあります。
このコインパーキングで、19時から翌日の9時まで駐車した場合は下記のように課金されます。利用料金は、1時間400円、最大料金1000円とします。
- 19時から20時は通常料金が課金されるので、駐車料金は400円
- 20時から翌日7時は最大料金適用され、駐車料金は1,000円
- 7時から9時は通常料金が課金されるので、駐車料金は800円
よって、この場合の駐車料金は、400円+1,000円+800円=2,200円となるのです。
※但し、最大料金の適用が20:00~7:00の間に駐車した場合と、記載があれば料金は異なります
このほかにも、土日祝だけ適用や、近くに大規模なイベント会場があり、イベント開催日のみ最大料金の適用などのケースもあります。
③入庫当日24時まで限定の最大料金
最後に、当日24時まで適用のケースです。
このコインパーキングでは、駐車した日の24時までの間で最大料金が適用されます。つまり、24時を超えて翌日になると通常の駐車料金の課金が始まります。
このように、最大料金と言ってもコインパーキング毎に料金設定が異なるので、利用時はよく確認することが必要です。
コインパーキングの最大料金に関するトラブル事例
ここでは、コインパーキングの最大料金に関するトラブル事例について紹介します。
今回紹介するのは、最大料金の適用が繰り返し適用と思っていたら、1回限りの適用で高額請求が来た事例です。
Aさんは、出張で荷物が多かったため、朝最寄り駅まで車で行くことにしました。出張から帰るのは明日の夜。最大料金の適用があるコインパーキングに駐車しました。尚、最大料金は24時間まで1200円。2日間駐車しても、駐車料金は2,400円だとAさんは思っていました。
しかし、そのコインパーキングの最大料金は1回限りの適用で、駐車料金は1時間400円です。Aさんは出張から帰り駐車料金を精算すると、表示された料金は9,200円。びっくりしたAさんは、敷地内にある看板を確認し、最大料金の適用は1回限りであることをその時点で初めて確認しました。
看板に記載があることと、Aさんの確認不足が原因であるため料金を払わないわけにはいかず、結局2,400円だと思っていた料金が、9,200円だったという事例でした。

コインパーキングの最大料金で事前確認すべき注意点
ここでは、コインパーキングの最大料金で事前確認すべき注意点を解説します。
①繰り返しの適用
まず、最大料金が「繰り返しの適用」と看板に明確に記載があれば、最大料金だけの確認で問題ありません。
最大料金が24時間以内1,500円、通常料金が1時間300円のコインパーキングの場合です。コインパーキングには、そもそも48時間までしか駐車ができません。よって、繰り返し適用ができれば48時間以内の最大料金は3,000円となります。
最大料金があると、ついこのように理解してしまうのですが、なかには繰り返しの適用がないコインパーキングもあるので利用時には要注意です。
②1回限りの適用
次に、最大料金の繰り返し適用の記載がないコインパーキングでは、「1回限りの適用」の可能性があります。駐車後、看板に記載の規約にて、最大料金が適用される要件などを念のため確認しておきます。
この場合、最大料金は複数回適用とならないので要注意です。例えば、最大料金が24時間以内1,500円、通常料金が1時間300円のコインパーキングのケースです。
このコインパーキングに、35時間駐車ときの駐車料金になりますが、先述の繰り返し適用があれば料金は最大料金2回適用で3,000円となります。しかし、このコインパーキングで最大料金の適用は1回限りとなるので、24時間以降の駐車料金は通常料金が加算されます。
よって、駐車料金は24時間までは1,500円、加えて24時間~35時間までの11時間分は、300円×11(時間)=3,300円となり、合計で4,800円が駐車料金となるのです。
③昼夜ごとに異なる料金設定
次に、昼間と夜間で異なる料金設定であるケースです。このケースでは、通常料金と昼間・夜間の最大料金と適用時間の記載が看板にあります。また、繰り返し適用か1回限りであるのか、土日祝など特定日で適用外があるのかなど、駐車後に規約を確認します。
例えば、8:00~18:00の間の最大料金は2000円、18:00~8:00の間の最大料金は800円と設定しているコインパーキングもあります。これは、オフィス街や繁華街など、昼間と夜間で街の人口や利用台数が大きく異なる立地の場合に適用されています。
④不明瞭な適用条件
次に、最大料金の記載はあるものの、適用要件がわかりづらいケースもあります。
例えば、夜間22:00~8:00まで最大料金800円と看板に記載のあるコインパーキングがありました。このコインパーキングの看板には、小さな文字で、「22:00~8:00までの入庫車に限る」と記載があったのです。
仮に、この記載を見逃し20時から翌日7時まで駐車したとしても、最大料金の適用はありません。このように不明瞭な適用条件の場合は、駐車後に規約の確認が必要です。
⑤最大料金のみの記載
最大料金のみ記載されている場合は、適用条件を確認します。24時間以内か、当日24時までか、繰り返し適用可or不可などを確認します。最大料金の適用条件をしっかりと理解し、駐車します。
⑥適用範囲の記載がない
最大料金の表示があるものの、適用範囲の記載がないこともあります。このようなケースでは、最大料金の適用条件が全くわからないまま駐車することになるので、駐車後に管理会社等に予め確認しておくのがよいです。
⑦不明瞭な料金表示
最後に、不明瞭な料金表示があるケースです。
曜日や時間帯ごとに最大料金を設定しているコインパーキングの場合、最大料金の設定がない曜日や時間帯があるので注意が必要です。昼間から夜間に掛けて駐車したり、曜日を超えて駐車した時の課金の仕方がいまいち不明瞭です。よって、駐車後に看板や管理会社などに規約を確認しておきます。
コインパーキングの最大料金の理解に役立つ計算例
ここでは、コインパーキングの最大料金の理解に役立つ計算例を紹介します。
(例)通常料金1時間500円、最大料金24時間まで2,000円のコインパーキング
最大料金なしのケース
最大料金がなしのケースは、「利用時間×500円/1時間」となります。
10時間駐車したときの駐車料金は、10時間×500円=5,000円、です。
最大料金あり(繰り返し適用あり)のケース
最大料金があり、繰り返しの適用があるケースです。
まず、24時間までの最大料金は、2,000円です(3時間以内の利用の時は、駐車時間×500円)。
次に、27時間までの利用料金は、2,000円+(利用時間ー24時間)×500円、です
最後に、28時間以降48時間までの利用料金は、最大料金2回適用で4,000円となるのです。
最大料金あり(繰り返し適用なし)のケース
最大料金があるものの、繰り返し適用がないケースです。
まず、24時間までの最大料金は、2,000円です(3時間以内の利用の時は、駐車時間×500円)。
次に、24時間を超えた分に関しては通常料金が加算され、2,000円+利用時間×500円となります。
まとめ
最大料金は、コインパーキング毎に設定が異なります。利用時は料金表示だけに注目せずに、どのような運用ルールであるのかを駐車後に確認しておきましょう。特に、繰り返し適用の有無は重要です。